2020年04月16日

No 76 埼玉県はPCR検査が立ち後れた県

埼玉県は、相談件数31,111件中、
 PCR検査実施件数は、わずか425件
相談件数対比検査実施率は、1.37%に過ぎません
 全国の都道府県の中で下から2位
 「緊急事態宣言」指定の7都府県の中では最下位
 「隠れ感染者」が多くいることが推察されます!
 

 都道府県別の「帰国者・接触者相談センター」への相談件数と、相談外来・PCR検査実施件数が分りました。
 厚労省公表資料より作成された「都道府県別一覧表」によると、上記の結果が読み取れました。
 埼玉県は、相談件数では東京都の41,105件に次ぐ第2位の31,111件であったことも分りました。
 相談センター経由でない検査も含めたPCR検査人数総数は、4月8日現在で54,284人になっていますが、埼玉県は1,839人であり、東京の4,992人、神奈川県の2,203人に比べて遅れをとっています。
 こうしたデータは、新聞などで、もっと誰にもわかりやすく公開してほしいものです。
 なぜ、このような結果になっているのか、県は、県民に説明する責任があると思います。
 同様に市町村別のデータを公開して、市町村に説明を求めることができるようにしてほしいとものです。
 朝日新聞の今朝の24面に、新潟市では、1ヶ月半前から、独自に「ドライブスルー方式」の検査を保健所が開始して、すでに500件の検査を実施したことが紹介されていました。
 市でも、やる気になればできることが実証されており、埼玉県や上尾市でもどんどん始めてほしいと思います。
 そうでなければ安倍首相が言うように月間2万件のPCR検査を早期に実現することは難しいのではないでしょうか。

「新型コロナの都道府県別PCR検査数等の一覧表」は以下の通り 
img001コロナ相談件数と検査件数・県別統計.jpg



「岩波書店」が、無償でPDF版の論文を公開!

藤原辰史京都大学准教授著
 「パンデミックを生きる指針――歴史研究のアプローチ」
 

「この文章は岩波新書HP『B面の岩波新書』に掲載されたものです。」
「著者の許諾を得て、PDF版をアップしました。」
「このPDF版は自由に印刷・複製して頂いて構いません。」
「ぜひ多くの方に読んでいただけるようご協力ください」
と冒頭に明記されています。
 先に読まれた方がこの言葉を受け止めて、何人かの知人・友人に送ってくださったのが拡散して私の手元にも届いたのだと思います。
 すでに他の方から受け取られた方がおられましたら、パスしてください。

 読ませていただいて、私も希望を求め、楽観的に考えがちのひとりではありますが、感銘を受け、多くの友人・知人に紹介したいと考え、このブログに掲載させていただく次第です。

以下のPDFファイルをクリックして、ご覧ください。
434291_59362cd22dfb4b998a9da1bf76c09c5aパンデミックを生きる指針、藤原辰史.pdf




posted by ひろみ at 17:41| Comment(0) | 新型コロナウイルス感染症

2020年04月14日

No 75 ノーベル医学・生理学賞受賞者の本庶佑先生からの「緊急提言」を受け止めて

「『医療崩壊』を防げるかどうかが分岐点」!
ノーベル賞受賞者の本庶佑京都大学教授の「緊急提言」に同感。
 


 TBSテレビ「ひるおび」で、「医療崩壊」の危機の問題を取り上げていたので、注目しました。
 東京はじめ富山や埼玉でも所沢など、病院で大勢の医療従事者の集団感染が相次いでいます。
アメリカでの新型コロナウイルス感染の爆発的拡大に歯止めがかからない状態が続いている原因は『医療崩壊』にあると伝えられており、日本で同様の事態を招かないことが喫緊の課題となっています。
国民が行動を自粛していれば『医療崩壊』を防げるのか、という疑問の声が高まっており、「ひるおび」では、ノーベル医学・生理学賞受賞者の本庶佑京都大学特別教授が4月6日(安倍首相の「緊急事態宣言」の発表の前日)に公表した3項目の「緊急提言」を取り上げ、とりわけ、一向に進んでいないPCR検査を毎日1万件以上に急速に増やすことの重要性について聴視者の認識を高めてくれました。
 その3項目の内容の骨子は以下の通りです。

 緊 急 提 言
1. 感染者を検出するPCRを毎日1万人以上に急速に増やす (これまで 合計 45,000人 4月5日) 無症状、軽症、重症の振り分け(東京都実施)
2. 東京圏、大阪圏、名古屋圏の1ヶ月の完全外出自粛により 満員電車での通勤をやめる その結果、医療崩壊を防止 全国への蔓延を待つべきではない 経済保障はそのあとで考えるべき
3.治療法として外国で有効性が示されているものを 実地導入する 野戦病院での戦いであることを自覚
a) 急性期 抗ウィルス剤(アビガン等)
b) 重症肺炎時の炎症反応の暴走時にはトシリズマブ等

 限られた医療体制の下で、検査を進めることで「無症者、軽症、重症」の振り分けをして、重症者への対応が可能となるようにし、かつ、医療崩壊を食い止めることを可能にすることの重要性と緊急性が明確にアピールされました。
 この点についての政府や専門家会議の対応が不十分であることも、「ひるおび」の中で明らかにされました。
 このテレビ放送を観た視聴者は少なくないと思われ、見損なった人々に紹介して少しでも伝える努力をすべきと考えました。
 本庶先生の『緊急提言』の全文は、以下のURLをクリックしてご覧ください。
  
 http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/20200406_COVID-19.pdf


「感染者数」と「死亡者数」だけでなく、
「累積検査件数」と「完治者数」も毎日公表すべき!
 

 4月11日の本ブログの中で、ジャーナリスト徐台教氏のレポート「権威ではコロナを抑えられない、過去の教訓を生かした韓国の対策」のURLをご紹介しましたので、お読みになった方には重複となりますが、ここでもう一度ご紹介させていただきたいと思います。
 韓国では、人口100万人当りの検査件数が8,606件(日本は311件)であることは4月6日の本ブログでグラフを紹介しています。
 また簡易に検査を効率的に、しかも医師のリスクを少なくする検査方法として「ドライブスルー」方式を開発したことで、世界中から注目されています。
 そうして、重症者を早期に発見して隔離し、感染拡大を防止するとともに、重点的に効果的に医療体制を活用して死亡者数を少なくすることにも成功しています。
 検査件数を急速に増やして行く上で、累積検査件数と完治者数を毎日公表したことは、国民から検査についての関心を高めてもらうことや、政府が本気で進めようとする姿勢を国民に信頼してもらえる効果があったのではないでしょうか。
 日本では、感染者数と死亡者数しか国民に伝わっていないと思われます。
 政府も自治体も、検査件数や完治者数を知らせることに熱心ではありません。
 残念ながら、これまではメディアも熱心とは言えませんでした。
 しかし、考えて見れば、国民(市民)が、関心を持ち、知らせることを求めて行くことも足りなかったと思います。
 以下に、徐台教氏のレポートの中の、この点についての韓国の取り組みを紹介している部分を抜き出して紹介させていただきます。

 毎朝11時の政府対策本部の記者会見はラジオやテレビで生放送され、新規感染者、検査数合計、死亡者、完治者などの数字が読み上げられるとともに、重要な決定事項が発表される。さらにLINEに登録しておけば、この数字は午前10時過ぎに3通のメッセージとしてグラフ付きで受け取ることができる。
 ラジオでは事あるごとに「ソーシャル・ディスタンシング」、つまり社会的に距離を置こうと呼びかける。隣人と2メートル以上の距離を取ることから、外出はやめよう、仕事が終わったらまっすぐに家に帰ろうとうながす。街路樹にも、同じ内容の垂れ幕が掛かっている。
 さらに物語にも事欠かない。新型コロナウイルスが大拡散した大邱(テグ)市にボランティアに行った医師や、コロナに感染したが完治した市民が自らのエピソードを語りながら「大韓民国はコロナとの闘いに必ず勝てる」と締めるコマーシャルを各自治体などが競って作り、心を揺さぶる。ソウル都心の政府庁舎にも「コロナに勝とう!」と巨大な垂れ幕が下がる。
 原稿を書いている4月8日午前0時時点での感染者は1万384人。累積検査数は46万6003人、完治6776人、死亡者200人だ。
 



PCR検査を1時間で可能とする試薬キットが
4月20日に発売される予定です。

ブログ「ビジネスゲームの館」でもすでに紹介されていますが、日本の精密機器メーカーとして知名度の高い「島津製作所」が、PCR検査の結果を1時間で出せる試薬セットを4月20日に発売します。月産10万検体分(年間120万検体分)を全国の衛生研究所や検査機関に販売するとのことで、価格も1検体当り2,250円で済み、検査件数を大きく増やしていくことをサポートする役割を果たすことが期待されます。
 詳しくは,同社がリリースした情報の文書のpdfファイルを開いて,ご覧ください。
PCR検査を1時間で島津製作所.pdf

 諸外国でも、検査機器や試薬キットの開発イノベーションにしのぎを削っている情報がネット上ではたくさん見られ、ワクチンより早く、実現が進むと思われます。
 検査件数を増やすための環境が整って行くことは時間の問題となっています。


posted by ひろみ at 23:51| Comment(0) | 新型コロナウイルス感染症

2020年04月11日

No 73 新型コロナウイルスの感染と重症化の国家間格差の謎

新型コロナウイルスの感染と重症化の国家間格差の謎 

新型コロナウイルスの感染者数が世界で合計160万人余、死者は9万6千人弱と本日(4月11日)の新聞に報道されました。
 12日間前の3月30日の新聞に「世界の死者 3万人超に」と報道された記事を保存しておいたので、比較してみました。

4月11日の「朝日新聞」の記事はこちら
img192 (2).jpg

3月30日の「朝日新聞」の記事はこちら
img191 (2).jpg

 12日前の記事では、感染者数で10万人を超えていたのはアメリカ(12万人余)だけでしたが、本日の記事では、スペイン(15万人余)、イタリア(14万人余)、フランス12万人弱)、ドイツ(12万人弱)とヨーロッパの4カ国が10万人を超えており、中国(8万人余)を大きく上回っていることに驚かされました。
 それ以上に恐れを感じたのは、アメリカが12日前の3.7倍の46万人余へと爆発的に増えていることです。
 死者数では、12日前はイタリアの1万人余が突出していましたが、スペインは6千人弱、アメリカは2千人余だったのが、本日は、イタリアが1万8千人余、アメリカは1万6千人余、スペインは1万5千人余、フランスは1万2千人余と、1万超が4カ国に及んでいます。特にアメリカは12日前の7.6倍に及んでおり、近日中にイタリアを追い越して世界一になることは間違いないと思われます。
 対象的に、大国の割に感染者数も死者数も少ないのはロシア、韓国、そして日本です。
 ロシアは、12日前の新聞には取り上げられてもおらず、本日でも、感染者数は1万2千人弱、死者数は94人です。死に至る(重症化する)人が少ないことが目立っています。
 韓国は、12日前は、感染者数9千人余、死者数は152人から、本日は感染者数1万人余、死者数は208人へと差が少なく、終息が近づいていることを感じます。
 韓国は、もともと、爆発的に感染したのは、南部のテグ市周辺地域だけ(感染者数の8割を占めている)とのことで、しかも、封鎖などをするのではなく、徹底して検査を行い、感染者を早期に発見して治療を進めることで成果を上げていることは注目すべきと思います。
 少々長い文書ですが、群馬県生まれの在日3世で、現在は韓国に住んで活躍しているジャーナリスト徐台教氏のレポート「権威ではコロナを抑えられない、過去の教訓を生かした韓国の対策」は参考になると思いますので、ご紹介します。

URLは以下のとおりです。
 https://imidas.jp/jijikaitai/d-40-140-20-04-g734/3 


posted by ひろみ at 20:40| Comment(0) | 新型コロナウイルス感染症