(1)第一の柱 図書館網(ネットワーク)
中央図書館+分館10館 (この点は「概況」の中の「分館」でも紹介した通り)
・「どこでも」歩いて10分で図書館を利用出来る
・800mに1つ
・人口2万人に1つ
・小学校区2つに一つ(調布市立小学校数は20校、中学校は8校)
(2)第二の柱 児童サービス
・図書館活動を支える大きな力になるのは子どもたちである。
・図書館利用者の半数は子どもたちである。
・子どもたちへの徹底したサービスは,明日の良き読書人を創造する。
(おはなし会は、ボランティアではなく、職員がやる。)
・選書(本を選ぶことと提供することとをセットで取り組む)
域の中で自主的な文庫=ミニ図書館を維持していく必要がなくなってきたものと考え
られます)
・学校との協力事業(全館が分担して近隣の小学校2校または1校を支援)
“市民に対する読書の啓発と図書館利用の促進を図ると同時に、読書によって生まれた
学習意欲と,市民の文化的要求を育てる文化創造の拠点となる“
・『中小都市における公共図書館の運営』(通称『中小レポート』)
1963年(昭和38年)日本図書館協会より刊行された中小公共図書館運営の指針で
ある。
・『ユネスコ公共図書館宣言』(1972年)を参考に。
「公共図書館は、民主主義に支えられ、人びとが民主主義を支える教育を受ける
施設であり、生涯にわたって学ぶことができる施設」と定義され、世界平和のた
めにも、すべての国で公共図書館の整備充実を図ることを呼び掛ける宣言をして
います。
・講座・講演会の開催
・読書会の開催
・調布ブッククラブ(現『アカデミー愛とぴあ』)=生涯学習団体が対応。
地域の読書会17を含む俳句・短歌・随筆・小説など創作サークル、研究サークル、
合計40サークル、登録会員431人を擁する。
事務局は、文化会館たづくり10階 調布市立図書館読書推進室
4,調布市立図書館の基本方針及び運営方針
(一)基本方針
調布市立図書館は,分館網の整備・充実をすすめることにより、いつでも、どこでも、
だれでも気軽に利用できる市民の書斎であり続けるとともに、地域に根ざした市民文化
の創造に寄与するため、市民の参加と協同を得て、積極的な図書館活動を展開する。
(二)運営方針
(1) 市民の豊かな読書生活を保障し、調査・研究を支援する機能をさらに
発展させるとともに、新しい情報通信技術の活用により、市民のための
「地域の情報拠点」として、市民に役立つ図書館をめざす。
(2) 子どもに良い読書環境を提供するために、全館に質の高い図書を揃え、
図書館内外のあらゆる機会をとらえて、積極的な児童サービスを展開す
る。
(3) 図書館を利用するうえで、困難な条件にある高齢者や障がい者などを
支援するとともに、一層の情報バリアフリー化をすすめる。
(4) 文化創造の拠点として積極的に図書館活動を展開し、市民の身近なと
ころで文化事業を実施する。また、読書団体との連携により、読書推進
事業に取り組む。
(5) 図書館活動に市民の意向を反映するために、図書館協議会や利用者の
懇談会などでの意見を尊重するとともに、図書館ボランティアの充実を
図るなど、市民との協働による図書館運営を推進する。
(6) 図書館サービスの発展を保障するために、職員に対する継続的研修を
行い、司書業務に係る専門的資質の向上に努める。
平成17年1月27日
この『基本方針』と『運営方針』は、平成17年(2005年)1月27日に発表されて以来15年間掲げられ続けてきました。
掲げられただけではなく、営々と実践の努力が積み重ねられてきたことが感じられます。
調布市立図書館で働く職員にとって、ミッション(使命)の宣言とも言うべき文書となっていたものと考えられます。
こうした努力をしてきた職員集団がいて、それを応援し、協働する市民がいたからこそ、今日の調布市立図書館があるのだと思われます。