2019年10月07日

「上尾市議会6月定例会」ウォッチング・レポート NO 1

「ウォッチング・レポート」の発信に当たって
「第三者調査委員会調査報告書」は、市民に対して、市長や市議会議員への「監視」を呼び掛けています。
それに応えたいと考え、今回、実質13日間の会議日の内、9日間(69%)は議会へ出かけました。
毎日のように議会へきておられる方から、市民が議会へ訪れることに対して「傍聴」という言葉はふさわしくない、というご意見を伺いました。確かに「傍聴」はお上の目線の言葉と私も感じています。
しかしながら、「監視」というほどの厳格な中身はなかなか伴うものではなく、気恥しく思います。
そこで、もう少しソフトな言葉として、英語ではありますが「バードウォッチング」などでなじまれている「ウォッチング」を使うことにしたいと考えました。
「ウォッチング」は、「観察」「観測」「監視」など、幅広い意味で使われています。
以後、上尾の市政と市議会の様子について、「ウォッチング・レポート」と題して、市民の目線でのレポートをお届けしたいと思っています。
基本的にはメールでの発信の範囲内となり、印刷物は限られた地域にしかお届けできません。メールアドレスをお知らせいただければ、以後送信させていただきます。

6月7日(木)令和元年6月定例会開会日の情報収集
市役所1階の右手奥に「情報公開コーナーがあり、そこには議会の議案書が置かれており、自由にコピーをすることが出来ます(有料)。
6月定例会の議案書の目次をコピーさせてもらいました。
 注目点は、@「職員倫理条例(案)」と、A「議員定数削減を求める請願」の2点と認識しました。
午後は、「議会改革特別委員会」の傍聴者となり、@予算委員会の来年度設置案が概
ねまとまったこと、及び、A議会中継が常任委員会と特別委員会まで実施される計画が煮詰まった様子をウォッチングしました。

市議会議員選挙の日程が決まったことを知りました。(市のホームページに掲載)
告示=11月24日、
投開票日=12月1日(日)、
立候補予定者説明会=10月10日午後1時半から、上尾公民館講座室401で開催。
 3か月後には選挙戦が事実上本格化するということであり、残された期間は短くなっています。

6月13日(木)総務常任委員会で、職員倫理条例(案)に対して疑義が出され、「継続審査」となりました。
海老原議員から、案文の内容に欠陥があることが指摘され、提案した当局へ差し戻し、手直しの上、9月議会へ改めて提案し直すこととなりました。6月議会の最初の波乱の一幕。

6月20日、井上茂議員からの一般質問で激震!!
新井元市長と小林現議長が共同して市費を私物化した行為を暴露!

新井弘治元市長の所有グランドのブロック塀とフェンスの建設工事の費用(693万円)を市が負担。
小林現議長が職員に口利き!
井上茂議員がはじめに畠山市長に質した内容は以下のような点です。
@元市長の新井弘治氏の所有地内であることの確認。A費用負担は地権者自身が行うべきものであることの確認。Bなぜ職員が受け入れるに至ったのか経緯、C新井元市長の威圧的言動、D小林議長の口聞きの言動の内容、E美創建業に発注した経緯。

実質は一つの工事を、7件に分割して入札を回避、随意契約として課長権限で発注、他部署からのチェックの審査も検査なく実施
 次いで悪質な手口について究明する質問が展開されました。
合計金額693万円に及ぶ建設工事は、当然、競争入札を行う必要があります。
7つに分割して1件当たりの金額を100万円未満とすると、課長決裁で随意契約とし、審査も検査も道路課の中で済ませることができ、他の部署からのチェックが入らないで完結することが明らかにされました。
これはもう、意図的な犯罪的行為と言わざるをえません。

その上、工事を受注したのは、小林議長の長男が社長を務める土建会社「美創建業」
地権者新井弘治氏が「お前のところでやれ」と言ったからと、美創建業という会社が受注して施工を担当したことも正当な契約関係とは言えない異常なことです。

畠山市長の管理責任や、こうした不正の原因の究明と対策を問い、新井元市長や小林議員の責任追及と損害賠償を求めたい。
畠山市長は、井上議員に指摘されたことは事実であり、あってはならない不適切な支出であったことを認め、深々と頭を下げて陳謝しました。
そしてさらに詳細を調査し、防止できなかった原因と責任を明らかにして9月の議会に報告することを表明しています。
私たち市民としては、畠山市長のお詫びを受け止めて済ませられる問題ではなく、新井元市長や小林議員の刑事責任を追及するとか、小林議員の議員辞職を求めること、
新井元市長と小林議員に対して損害賠償を請求することなど求めたいものです。

井上議員の質問をヤジで妨害し、「バカヤロー」とののしった野本順一議員の言動は、許せない行為でした。
井上議員の質問の最初から弥次を飛ばし続けて議事を妨害し、終いには「バカヤロー」とののしって侮辱した野本順一議員の振る舞いは、到底許せるものではありませんでした。
同じ会派「新政クラブ」の同僚議員がたしなめることもしなかったことは、容認する行為とも言え、反省が求められます。
これについては、その後、上尾政策フォーラムから懲罰動議が出され、上尾の市議会の史上初めて、懲罰特別委員会が設置されることになりました。

6月21日、池田達生議員の質問で、戸崎パークゴルフ場の利用状況は、計画の4分の1であることが明らかに!
6月1日に18ホールでオープンしたパークゴルフ場の利用状況は、6月16日までの間の営業日13日間合計で319人でした。
 1日平均は24.5人に過ぎず、計画100人と比べると4分の1です。
 このままでは赤字が大きくなると心配され、結果として市の財政で赤字の穴埋めをしなければならなくなります。
図書館本館の上平への移転計画と並んで島村市長と田中議長が進めてきたパークゴルフ場計画は無謀なものだったことが明らかとなりました。残りの土地をどう活用するかもシビアに見直すことが必要です。
 地元の市民の声を押しつぶし、市長の意向でゴリ押しした施設づくりが市民に損害をもたらす典型的事例となっています。

6月24日、議会運営員会で「議員定数削減の請願」を審査。
市民の有志が「議員定数削減に関する請願を提出しました。
 紹介議員として、上尾政策フォーラムの井上議員の他、新政クラブの小川議員も名を連ねていましたので注目しましたが、議会運営委員会の審査では、請願に賛成したのは上尾政策フォーラムの浦和委員だけでした。新政クラブと公明党は他市との比較を議員報酬も含めて総合的に検討すべきと反対。日本共産党の委員は、元々定数削減は基本的に反対の見解。本気の議論にならないであっさり終わった感じです。

6月25日、新政クラブが解散、11人は「彩の会」を結成。小林議長と新井議員(元市長の長男)は無会派に!
20日の井上議員の質問の後すぐに動きが始まっていたと考えられます。
初めは、小林議員と新井議員以外の議員が、2人に対して新政クラブから退会してほしいと求めたのが、拒否されたようです。
24日には小林議長、新井代表を残して11人が新政クラブを離脱することが決まり、残り2人では会派として成立しないことから、25日の朝には新政クラブの解散が公表されました。 
11人は新会派「彩の会」の結成を届け出、代表は深山孝議員が就任しました。
深山議員は長く無会派を通してきて、昨年末に新政クラブに加入したばかりの新参ですが、「彩の会」の代表に躍り出ることになりました。
小川議員は、27日には何故か「彩の会」を退会して、無会派となりました。

6月26日、懲罰特別委員会が開催され、全会一致で、野本順一議員は「陳謝文」を読み上げて陳謝 と決定
委員長には公明党の道下委員が選ばれて会議を主宰。
 冒頭に、池野委員から、懲罰動議を提出した理由の説明を聞き、質問はなし。
 本人から釈明を求めることになり、野本議員が入場したら質問が相次ぎましたが、まともな答弁はされず、「バカヤロー」と言ったことは反省している、興奮状態でよく覚えていないとだけ。陳謝文の案を全会一致で採択。閉会日に本人が朗読しました。

6月27日、議会閉会日冒頭に、小林議長は辞任を表明。理由は「一身上の都合」とだけ。全会一致で賛成。議長選挙で、新議長には深山孝議員が10票で当選
前日の情報では、閉会日の議事が終わった後に、小林議長が議長職の辞任を表明すると聞いており、それはおかしいと思っていました。
 おかしいの声が多かったせいでしょうか閉会日の朝、議長席には長沢副議長が着座しており、小林議長辞任の件が議題となりました。理由は「一身上の都合」とだけ、
質問無しで直ちに採決、全員賛成で可決。
暫時休憩の後、新議長選出のため選挙を実施。得票数10票で「彩の会」の深山議員が当選。長老の嶋田一孝議員が病欠、野本議員は懲罰ということで、深山議員が一躍議長に上り詰める幸運を得ました。

小林議員に辞職を求めることを議案とする件、浦和三郎議員はじめ4議員からの緊急動議を受けて議題に追加。浦和議員から「小林守利議員に対する議員辞職勧告決議(案)を朗読して提案、賛否両論の意見が出され、採決では賛成少数(9)で否決。
小林議員のことは、3月議会で畠山市長から明らかにされていた問題に釈明もせず沈黙したまま、全員協議会は12月以来開催を拒否、そして今回、新井元市長と手を組んで市費の不正な支出に関わったことが明らかになったわけで、議長を退くだけで済まされて良いかという問題となりました。
 上尾政策フォーラムの4人の議員から小林議員に対する議員辞職勧告決議を検討することを求める議案が提出され、議題として追加することになりました。
 浦和議員から決議案が提案され、討論では、賛成意見は共産党だけ、「彩の会」と公明党は、まだ究明が不十分、時期尚早、辞職は重過ぎるなどを主張してかばい、採決の結果は賛成が9に止まり、否決されました。

「波乱」の議会を踏まえ 「本物の改革」を進めるために!
 入札制度の見直し(審査、検査機能の強化など)、 職員倫理条例(案)の見直し、 政治倫理条例の検討は第三者委員会からの提言に沿ってやり直す、小林議員の議員辞職を求める、 市民の「監視」(ウォッチング)の強化、 市議選への市民参加(投票に行こう運動、公開質問、議員の実績公開など)
井上議員からの質問で明らかにされた異常な不正は、市民からの情報提供(動かぬ証拠となった写真付き)がきっかけとなって、証拠集めが進んだことによって暴くことが出来たと聞きました。
 小林議員の議長辞任をはじめ、新政クラブの解散、職員倫理条例と政治倫理条例の検討はやり直しとなったことなど、大きな変化が起きました。希望は見えてきました。
 しかし、本物の改革を進めるためには、これから上記の項目を進めて行くことが必要と思われます。
 










posted by ひろみ at 12:27| Comment(0) | 2019年6月議会