2019年11月22日

上尾の図書館住民訴訟「第一回証拠調べ」に参加して得た感動

上尾の図書館住民訴訟「第一回証拠調べ」に参加して
得た感動 


原告の一人  土屋豊子

午前中のクライズ社長、井上拓也氏による証人尋問、対するは谷川弁護士、鈴木弁護士最後に伊須弁護士の追加のような質問があり、一通り弁護側の尋問のあと3人の裁判官の尋問が短くありました。
 内容については我々原告には三人の弁護士によるシナリオのような資料を渡されておりましたので過日何日かに渡った打ち合わせ通りのものでした。中には新証拠とすべき尋問のやり取りがありましたが、それも打ち合わせ内のことでした。

 井上拓也氏については、その答えは概ね「していない」「確かではない」「記憶にない」「当時の社長の決めたこと」と筋を?通していました。その人となりの様子はほんとうに真実みのない「そうなのだろうか?事実なのだろうか?ほんと?」と思わずにはいられないほどでした。この私の気持ちはきっと裁判官氏も共有したに違いないと見受けられました。

 弁護士団は、私たちの期待に応えてくださったと思っています。 
尋問するその姿は背筋が伸び、その声は凛として、谷川弁護士なんて普段の優しげな方とは別人格のご様相をなさっておられました。そこまで尋問の手が証人にまとわりつきそうになるとは想像だにしていませんでした。

午後、上尾市職員鈴木利男氏に証人尋問が移る頃は、法廷の傍聴席は空席が多くなっていました。しかし伊須弁護士の証人尋問が佳境に近づくと、その尋問は激しく、実にドラマチックでした。
法廷内は静まり、被告側の三人(弁護士、上尾市総務課の職員二人)は身を固くして瞬きもせずジーッとして緊張しているようでした。傍聴席は寝る人はなく皆尋問に聞き入っていました。
私は伊須弁護士の背中に目を移し「やってくださるじゃあありませんか」。先生おっしゃるところの【獲得ポイント】、もしかして全部頂けましたか?
うれしくなって、三年間の我慢の、し甲斐があった、と思いました。
 
「この裁判は土地と建物、その補償にまつわる図書館用地買収の全ての有り様が争点であり、この先まっとうな上尾市に近づくために避けては通れない課題ですので、告訴という手段をとりました。が、この件は、今日の税金の悪しき使われ方が、長い間上尾の利権を握っている人たちによってもたらされた中のただの一例に過ぎないかも知れません。
でも、このような運動があった、といつの日か子供たちに語れるときが来ることを願っています。
posted by ひろみ at 05:32| Comment(2) | 上尾の図書館住民訴訟

2019年11月12日

「住民訴訟」 クライズの社長と、市の担当職員に対する「証人尋問」のレポート

 上尾の図書館住民訴訟「第1回証拠調べ期日」(11月6日)

よかったこと 

➀当日朝、弁護団3人から、尋問の要旨の文書を、原告と傍聴者に配布してもらえたので、目を通しながら、弁護士と一緒になって尋問しているような一体感を得られたこと。
➁弁護団の尋問の内容が、私たち原告団事務局と何度も協議し、調査を重ねてきたことが生かされ、しかも、各弁護士の尋問力が鋭く発揮され、はぐらかしに徹していた証人から、いくつか貴重な答弁を引き出せたばかりではなく、3人の裁判官にも不審を感じていただけたのではないかと思えること。
特に、伊須慎一郎主任弁護士の尋問は、たたみ込むように質問を深く重ねて、証人に迫り、見守る私たちは胸のすく想いを感じることができました。
いつもは優しげな人柄の谷川生子弁護士が、理詰めで、毅然と尋問をされた姿には驚ろかされました。
➂谷口豊裁判長をはじめとする3人の裁判官からの尋問も、かなりたくさん出されたこと。
裁判官が被告側の証人に質問すると言うことは、これまでの資料を深く読み込んでいる上で、
問題意識や不審をもっておられる証左と考えられ、質された点は、私たち原告にとっては、さらに調査し、究明していくべきポイントになると考えています。

残念だったこと 

➀裁判官の声が小さくて、聞き取りにくかったこと。特に向かって右の席の男性裁判官の声は、ほとんど聞き取れませんでした。逆に左手の席の女性裁判官の声はよく聞こえました。
➁午前中だけしか参加できずお昼でお帰りなられた方がいたため、午後の一番大事な尋問の時、傍聴者が少なくなっていたこと。午前・午後にわたる裁判は厳しいことだと思います。
一番聞いていただきたかったところを聞いていただけなかったわけで、午後からのみ参加の方の募集もすべきでした。
➂メディアへの取材依頼はしてあり、記者席には3人見かけたのですが、最後まで取材を続け、記者会見(と言っても立ち話)に応じてくれたのは「読売新聞」の若い女性記者でした。
伊須弁護士にいろいろ熱心に質問していたので期待していたのですが、翌日の朝刊には記事の掲載はありませんでした。

今後に生かしたい「証言の内容」 

➀上平の土地・建物を買い取った資金は、証人の父親の退職金として会社(当時新埼玉リース)が引き当ててあった自己資金であったことが分かりました。大事な資金を投入しておきながら、すぐに活用して収益を生むことを考えず、寝かしていたことは不自然です。
上尾市に高く買ってもらえると当て込んで、不動産投資として買っておいたことが考えられます。クライズ社長井上拓也証人が、建物への移転補償費が5,600万円にも及んだことを知ったとき、「大きな金額だと思ったが、不動産の場合、需給の関係で大きな変動をするものと知っていたので、こういうこともあるのだと思った。」と述べたことは、普通の市民の感覚ではありえません。
 新埼玉リース社の会長井上潔氏は不動産業も兼業していたことがあると言う情報をもっと調査してみることが必要です。
 また、本社を北本に移すと同時に、ハウスクリーニング事業に加えて、リフォーム事業を兼業することにしたことも、ホームサービス事業としての多角化と考えられます

➁巨額な補償金で得た利益が会社の経理でどのように処理されているか、決算書にどう反映しているか、所得税をどのくらい払ったか、固定資産税はどう変動したかなど、決算書の提出を求めて精査してみる必要があります。

➂図書館の上平への移転に反対する議員がいることを会長が島村市長から聞いていたとの証言は重要です。会長と島村市長は近隣に住み、友人関係にあったことから、図書館建設計画で用地を探していることについてインサイダー情報を得ることができる関係にあったと言えます。父(会長)と島村市長は携帯電話でやりとりをしていたかという質問に対して、
「そこまでは」と述べていましたが、親しい関係にあることを否定してはいません。

C大江化学から物件を買収してから上尾市に売却して取り壊すまで、大江化学の看板を付けたままにしていた事実について、「金がなかったので、後回しにしていた」と述べていましたが、誠実な回答とは言えません。自分の資産となったものを大事に使おうという考えがあれば、後回しにすることはあり得ません。投資物件と考えていたことの象徴的な出来事が看板はそのままにしていたことではないかと思えます。
北本に新たな物件を買い、改修費をかけて本社の移転の準備を進めていたこととは対象的な
対応ぶりです。
女性の裁判官から、「上平の建物がまだ使えるからと移転補償をするのであれば、北本へ移築して活用する考えはなかったのか」と質問が出されたことに注目しました。更地を買ってそこに移築すると言う選択肢もあり得たし、そのほうが補償を求めることについての説得力もあるのですが、そんなことは考えもしなかったことは明らかです。つまり、井上氏はホームサービスの事業家であり、土地や建物のことは、使用価値よりも資産価値を重視する人物であることが特徴的です。

D谷川弁護士が、「市の職員が最初に意向打診のために訪問するに当たって、いきなり訪問したのか、そうではなく、事前にご都合を聞くなど打診があったのではないか」と問うたことに対して、「あったかもしれない」と答えたことは重要です。これまでは、初めて訪問したとの一本槍でしたが、それでは、一見で協力を表明したと強弁することになり、そんなことはありえないわけで、かえって疑問を招くと井上証人は感じたのではないかと思われます。
事前に情報を聴き、根回しも受けていたからこそ、公式訪問の際には「待ってました」の対応ができたものと考えられます。「上手の手から水が漏れる」とはこういうことではないかと思います。

E土地収用法に基づく事業から、公拡法による土地買収に変わったことにより、譲渡所得控除の上限が5,000万円から1,500万円に下がり、1,000万円も税負担が増えることについて、市は説明もしていない、クライズ社は質問もしていない(市にお任せ)、それでいて、それは、「まさか、買い取った金額より安く買い上げることはないだろう」と思っていたと言う井上社長の証言、それでいて、「買い上げた金額のことは市へ話していない」と言い、市の鈴木利男職員も「地権者が買い上げた金額のことは聞いてもいないし、調べてもいない」と述べています。しかも、北本の物件を買収するためにクライズ社が投資した金額(銀行から借り入れた金額でもある)7,300万円と、クライズ社が上平の土地建物を買い取った金額と市に売却したことで得られた金額との差額7,100万円とあまりにも近い近似値であることは、これも話が出来過ぎになっていることが、信じられないことの原因です。
 なぜ、このようなことが起こり得たのか、解明していくことが必要です。
 普通はあり得ないことが、いくつも重ならないと起きることではない訳ですが、その最たるものは、古い建物を、除却工法(構外再築法)で移転補償することにしたことであることは言うまでもありません。移転したわけでもないのに移転補償をするのは除却を認定できないからと言う理由ですが、実際は除却しているわけで、合理的な説明は付きません。
 この点で、女性の裁判官から、「8号証の文献で除却工法について書いている考え方と同じ考え方で対処したのか、基準の解釈や運用にはもっと選択の余地があるのではないか」というような(正確か?)質問がなされたことに注目しました。
 この点は、法令の問題なので、弁護団のみなさんの精査検討を期待したいと思っています。

F公務員の仕事として、市民全体への奉仕者としてなされるべき仕事がなされていない、それを市長は監督していないという事例がたくさん伊須弁護士の尋問の中で明らかにされました。
それらの結果、クライズ社に不当な高額の補償を行ったことは、裁量権の逸脱であり、市長の責任であると考えます。もっと事例を列挙したらどうかと思います。

G市長は畠山市長に交代したにもかかわらず、島村前市長が告訴された裁判なのに畠山市長が被告の座を継承していることは疑問です。
私たちは、今年4月に、畠山市長に見直しを求める要望書を提出しましたが、「裁判の進行を見守る」と回答しており、市民からの要望に応え、異常な高値の移転補償をしたことが妥当だったかどうか、公正な市政、公平な行政のスローガンに照らして見直し検証を進める姿勢さえ示そうとしていません。もし、1審で敗訴したら、畠山市長の責任が問われることになる重大な問題となるリスクを抱えることになっているという認識を持っておられないのではないか、と疑わざるを得ません。
1審の判決が出る前に、議会でも質問していただくなど、アクションを起こすことを検討します。



posted by ひろみ at 22:45| Comment(1) | 上尾の図書館住民訴訟

2019年10月21日

「上尾の市政&議会」ウォッチング・レポート No 11 2019年10月21日

上尾の図書館用地買収の不当な高額の返済を求める住民訴訟 

「第1回証拠調べ」(証人尋問)を迎えます。 

2019年11月6日(水)さいたま地方裁判所 

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 この住民訴訟は、市民の税金の無駄遣いを告発し、島村前市長とクライズ鰍ノ➀市が支払った総額9,511万円、もしくは、Aクライズ社がその物件を手に入れるに当たって支出していた2,400万円との差額7,111万円の弁済を求めることをさいたま地方裁判所に提訴した訴訟です。
 この間の上尾市での相次ぐ不祥事と、図書館用地買収の不当な高額の根っこは同じであることが見えてきています。私たちの住民訴訟はそのことを究明して社会に明らかにすると共に、司法の裁きを求める重要な意義を持っています。

 住民訴訟ですので、原告やサポーターなど合わせて約100人の市民が主体で
はありますが、すべての市民が損害を被っている問題ですので、納税者として市民のみなさまに傍聴していただくことは大歓迎です。

 傍聴者が50人を超えると、法廷に入りきれない場合があります。
予めご予約いただければ、傍聴券を手に入れるようにいたします。
 予約申込みは、以下へ、お名前と連絡先をお知らせください。
   メールアドレス hiromi194011@jmail.com もしくは
   携帯電話   090-4228-8726 (大友弘巳) 

11月6日、当日の予定 

集合  午前10時までに「さいたま地裁」B棟(写真右側の建物)のロビーへ
   さいたま地方裁判所の所在地は、
     JR浦和駅西口より、県庁通りを徒歩10分ほど、
     埼玉県庁の南側(駅より見て左側)の官庁街に所在。
     県庁前の信号を渡って左へ登る坂道を道なりに歩道を歩くと、
     地方検察庁のビルに続いて「さいたま地方裁判所」の3棟があり、、
     県庁側から見て正面にあるB棟の1階にロビーがあります。
  
開廷、10時30分、地権者渇社クライズ社長井上拓也氏に対する証人尋問を開始、(原告側から50分、被告側から反対尋問30分、計80分間)
休憩、12時〜13時30分、昼食は各自となります。
14時00分、上尾市職員(当時教育総務部主席副参事兼図書館副館長)鈴木利男氏に対する証人尋問を開始。
(原告側から60分、被告側から反対尋問30分、計90分間)

原告代理人(弁護団)からは、
伊須慎一郎、谷川生子、鈴木満の3弁護士が、尋問に当たります。

posted by ひろみ at 14:16| Comment(2) | 上尾の図書館住民訴訟