令和2年度のスタートに当たってのご挨拶を紹介します。


4月1日から、県庁も市役所も新年度(令和2年度=2020年度)がスタートしました。
「彩の国だより」と「広報あげお」に、それぞれ、大野元裕埼玉県知事と畠山稔市長のご挨拶が掲載されていましたので、ご覧になられた方が多いと思いますが、二つ並べて比較しながら読んだ方はそう多くないかも知れないと考え、このように掲載してみました。
先日は、新型コロナウイルスとの戦いが全世界の共通の課題となっている下で、ドイツの
メルケル首相のテレビ放送でのドイツ国民へのよびかけと、安倍首相の記者会見での日本国民へのよびかけをご紹介させていただきました。
大野元裕知事は、毎日のようにテレビにも登場して訴え続けており、「彩の国だより」4月号の1面に掲げられた上記の記事では、「まずは、新型コロナウイルス感染症に立ち向かいます」「私が先頭に立って、県庁一丸となって全力で取り組んでまいります」と決意を表明しています。その上で県民に予防のための協力を求め、万一の際の相談先「県民サポートセンターの電話番号をお知らせしています。
大野さんの話は分かりやすい、同感できるとの市民の声が聞こえてきています。
上尾市民の目下の最大の関心事は、新型コロナウイルスの問題ではないでしょうか。
感染予防のさまざまな取り組みも、学校を休んでいる子どもたちへの対応でも、市役所が総力をあげて役割を発揮すべき時です。
市議会3月定例会では、議員が発議して、「新型コロナウイルス感染症対策の強化拡充等を求める意見書」が全会一致で採択されています。
畠山市長は、そうした期待や要望をどう受け止めているのか、どう対処しようとしているのか、また、市民に協力をよびかけたいことは何か、など、全力を尽くして語るべき時ではないでしょうか。
残念ながら、「広報あげお」4月号の上記の記事では、新型コロナウイルス感染症のことは一言も触れられていません。畠山市長は一言も語っていないのです。
「広報あげお」4月号全体を見回しても、新型コロナウイルス感染症に関する記事は、4ページ上段の囲み記事で「新型コロナウイルスの感染拡大防止にご協力を」をよびかけ、その中に「上尾市新型コロナウイルス対策本部」を設置したことを紹介していますが、相談を受けるとは書いていませんし、電話番号も掲載されていません。
そして最後のページ(36ページ)には、厚生労働省の国民へのよびかけ(手洗いと咳エチケット、正しいマスクの着用について)をそのまま掲載して、それで終りです。
図書館は、予告もなしに、3月6日から突如休館し、4月も休館するとしているのに、そのことが「図書館のページ(29ページ)」にも一言も書かれていません。
その他のページを見ても、イベントなどほとんど中止となるのではないかと思われるのに、いつもと変わらない形で予定が掲載されていることにも驚かされます。
これでは、不信感を広げるだけの広報になってしまうのではないでしょうか。