3月16日に提出した「要望書」に対する回答が、一昨日(3月31日)午後に郵便で届きました。回答期限は4月6日と考えていましたので、1週間前倒しでした。
当日、午前中に、「広報あげお」4月号を見て、当ブログ(No 66)に駐輪場問題の記事を掲載したばかりでしたが、その続きとして、市長からの回答文書に対するコメントを記したいと思います。
回答の内容は、以下の3点となっています。
@ 歩道上へのラック式駐輪場等の設置の可能性について、庁内関係部局や関係機関等と協議をしております。
A 駅周辺店舗利用者用の駐輪場につきましても、各店舗に設置や増設の増設のの検討を依頼しているところです。
B 大型店舗や駅周辺の駐輪場の利用状況は、満車及び店舗利用者のための空きスペースが全くないといった状況ではないことから、市が駐輪場を設置することによる既存の民間駐輪場への影響にも配慮しながら、検討して参りたいと考えております。
@ は、利用者にとっては最も便利な場所であり、周りの店舗にとっても集客のために役
立つ駐輪場となると考えられ、是非とも実現してほしいものです。
A は、既存の商店や銀行その他サービス業の事業所などにとっては、手近のところに空
き地があるわけではないので、新たに自前の駐輪場を設けるとか拡張することは、至難のことと思われます。
B 大型店舗や駅周辺の駐輪場の利用状況は、「満車」とか、「店舗利用者のための空きス
ペースが全くないという状況ではない」と言う断定は、実際に困っている市民にとっては納得できるものではありません。
交通防犯課へ電話で問い合わせてみたところ、空いている駐輪場があることは確かだが、市民に知られていないことから、「無い」と思われている状態である、との答えでした。
遠くの不便な場所にあると教えられても、そこまで探し当てるのは大変なので諦めるということであれば、それも無いことと同じではないでしょうか。
「民間駐輪場への影響にも配慮しながら検討する」ことを一概に否定するものではありませんが、「広報あげお」4月号の3ページに、地図付きで紹介された19の駐輪場の内、「市が直営している駐輪場はどれとどれですか」と質問してみたら、なんと、1番の「あげおサイクルポート南」1カ所だけという返事でしたので驚きました。
「上尾振興公社」のような第三セクターが運営しているものはないのか、とさらに尋ねましたら、「上尾土地開発公社」が運営しているのが、2番、9番、10番の3カ所との返事でした。
「上尾土地開発公社」はもう解散したものと思っていましたので、これも亡霊が生きていたような感じで驚きました。
いまはもう第三セクターではないはずですので、公社という名称を残しているとしたら、民間企業としてわかりやすい名称に変えてもらうべきではないでしょうか。
さらに驚いたことに、ショーサンプラザの一角にある「ゼクシス」の壁面3面に沿って設置されている大規模なコインパーキング駐輪場は、誰にでも利用できる駐輪場であるにも拘わらず、上尾市の交通防犯課が所管する駐輪場として位置づけられていないことが分りました。
19カ所の駐輪場の中には、この大規模な駐輪場は入っておらず、地図にも表現されていないのです。
そのような状況でありながら、「既存の民間駐輪場への影響にも配慮しなければならない」と言われても、説得力を感じません。
市が市民のために駐輪場を整備することを、なぜ、それほど遠慮する必要があるのでしょう。
民間の駐輪場の中には定期利用客(月決め料金)が中心のところが8カ所、コインパーキングの一時利用のところが10カ所となっています。
@ の案のような駐輪場ができると影響を受ける、と想定されている駐輪場はどこのこと
なのか、そして、どの程度影響すると予測されるのか、明らかにしてほしいものです。
その上で、本当に必要な対応策を検討するのであれば、市民からの理解も得られるのではないでしょうか。
以下に、畠山市長からの「回答書」のコピーを紹介します
