2020年03月22日

No 62 3月20日午後3時〜5時、市財政についての「学習交流会」が開催されました

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3月20日、「市財政のイロハ、予算の見方がわかる  
3.20学習交流会」が開催されました。 


 2月23日、「上尾の図書館を考える会」が企画した「上尾市令和2年度予算案に対する意見交換会」を開催した中で、参加者からこの意見交換会を継続して開催してほしいとの希望が出されたことを受け、そのためにも、市の財政や予算についての基礎知識の学習が必要となっていると考え、今回は緊急の学習交流会として計画することになりました。
 講師の渡辺繁博氏は、自治体問題研究所の事務局長として、多くの市町村の財政分析の取り組みを支援して来た経験を有しており、かねてから上尾市でも財政分析の取り組みや、その結果の学習会の開催などが期待されていましたが、これまで機会が持てずに過ぎてきていました。
 今回は、「オール上尾市民活動ネットワーク」の「いい市政、いい議会をつくる」プロジェクトチーム(渡辺氏がリーダー)と、「上尾の図書館を考える会」との共同開催としています。
 市議会では、令和2年度一般会計予算案の審議がされている時期でもありますので、タイミングは良かったのですが、あいにく新型コロナウイルス感染予防に留意しなければならない時期が長期化してきたため、大勢のみなさんに参加をよびかけることは控えなければならず、2月23日の意見交換会に参加された方々を中心に開催させていただくことになりました。
 結果として、市議会議員が7人、市民が15人、合計22人の参加で、感染防止対策も、広い座席空間の確保、手洗いの励行、マスクの着用も(手作りマスクの用意を含めて)など、参加者のご協力により実現できました。
 講演の内容についての参加者からの感想では、とても良かったとの声をいただいていますが、参加者数は残念ながら22人にとどまっていますので、講演の内容を、参加出来なかった多くの市民のみなさまにお伝えする努力が必要と考えております。
 資料の内容を分割して、このブログでも取り上げて行きたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。


3.2学習交流会の「報告資料(レジュメ)」のご紹介(その1)
   自治体財政のしくみと見方 


はじめに 

 自治体の財政を知りたいという要望が寄せられることが多くなっています。住民の中には、「どうして役所は、私たちの意見や要求にこたえてくれないのか」「お金がないの一言で、私たちの要望が片付けられてしまう」という声が広がり、議員からは「財政は難しくて、全体像が分からない」「住民の要望を届けたり、議員提案などを行うが財政が厳しいと言われるとなかなか追求しきれない。」といった声をよく聞きます。
 個々の自治体の財政の内容や仕組みなどを知ることは重要ですが、その前提として、そもそも自治体とはどんな役割を持っているのか、財政はどんな原則で運営されるべきなのか、国の財政や政策と自治体との関係は?などについて考えておくことが必要です。
 結論を先に言うと、健全財政は目的ではなく「住民の福祉の増進」のための手段であること、「国の政策を具体化することが財政運営の基本ではなく、我がまちの地域特性に対応した住民福祉向上を中心に置いた財政運営を行う」ということです。したがって、財政分析の本来の目的は、「わが町の財政運営は、住民の暮らしの向上を前提として、地域的な特性や地域のポテンシャルに対応した財政運営になっているかどうかを検証する」ことであり、国の財政制度や施策を活用し、改善の意見も出しながら、最小の経費で最大の効果を上げる自治体行政を推進することです。
 ここでは、自治体財政分析の前提として、地方財政の根幹的制度である地方交付税制度の概要、国の財政の現状などを振り返りながら、上尾市の財政の大まかな特徴について考えたいと思います。


T 自治体の役割と地方交付税制度
1.自治体の役割と財政原則 


 地方自治法は、地方自治体の役割を次のように規定しています。
 「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする」(第1条の2)「地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない」(第2条14項)
 地方自治体の役割は「住民の福祉の増進」、すなわち住民の人権保障と幸福の実現であり、その役割を最大限果たす仕事を、自主的かつ総合的に、できるだけ効率的に無駄なく進めていくことにあります。そして、自治体がこうした役割を果たすことを保障するのが財政です。
 財源である税は、市場経済のように直接の反対給付を伴う等価交換ではなく、その使途(出)も、調達(入)も国・自治体の政治過程で決まるという特質をもっています。
 家計や企業が「量入制出」(収入を量って支出を決める)の原則で動いているのに対して、財政は「量出制入」を原則としています。つまり、様々な自然的社会的条件を踏まえて、国民(住民)のくらしと権利を守り福祉の増進を図るためにはいくら必要かを見積もって、それに必要な財源を税制の在り方や、事業の再編などを検討して確保していくのが財政なのです。

バブル崩壊後の景気浮揚とアメリカの要請にこたえるための莫大な起債による大規模公共事業の実施や3.11大震災後の復興財源確保の経過、また新型コロナウイルス対策の財政措置を見れば、「量出制入」という財政原則の意義は明確になります。



当日の講演の録画を、YouTubeでご覧いただけます。 

YouTubeの登録をしておられる方は、以下のURLをクリックしてください。

  https://www.youtube.com/watch?v=PyHwg4a9eKg






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posted by ひろみ at 23:15| Comment(2) | 学習会・講演会
この記事へのコメント
新鮮な気持ちで、講座を受講させて頂きました。有難うございます。

今後、上尾市財政の仔細について、ポイントを絞ってお話頂きたく、宜しくお願いいたします。
例えば、団塊世代対策、・・・等、です。



Posted by 中島秀明 at 2020年03月25日 16:36
3回くらい連続して開催してほしいというリクエストを、何人もの方々からいただいています。
講師とよく相談して企画させていただきたいと思っております。
Posted by ひろみ at 2020年03月27日 08:05
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