「上尾の図書館の在り方」を考えるために
調布市立図書館に関する資料のご紹介
1月10日(金)10時から開催される「令和元年度第4回上尾市図書館協議会」の議題は、「上尾市図書館本館の在り方検討について」となっています。
3月までに第5回も予定されており、その会議で結論が出されることが予想されます。
上平地区への移転と複合施設計画案が市民の声を聴かずに強行されようとしていたことが、工事が本格的に始まる直前に、島村前市長と田中元議長が同時に逮捕された事態のもとで一時中止となり、出直し市長選挙で当選した畠山氏は公約通り「計画の見直し」を実行したことにより、上平での建設工事は中止とされ、このたびは、改めて図書館本館の在り方が検討されることになったことは、歓迎すべきことです。
しかしながら、図書館協議会の委員のみなさまにすべてお任せするのではなく、市民が関心を深め、自らも調査や学習をして、より良い図書館の実現のために建設的に要望や意見を出していくことが大切になっています。
調布市は、東京都世田谷区の西側に隣接し、人口は上尾市とほぼ同じ、面積は上尾市のほぼ半分という条件の下で、中央図書館と,10カ所の分館を持ち、図書資料は上尾の2.3倍、市民一人当り年間貸し出し点数は上尾市の約2倍を達成しており、市民の満足度は高いレベルの街です。
私は、調布市立図書館についての資料を集めてみて、上尾の図書館の在り方を考える上で調布市は最も優れた先進例の一つと感じています。
以下、その資料の内容をご紹介します。
1,2019年12月16日「朝日新聞」朝刊の切り抜きのコピー
仕事の現場を紹介する「at wark」シリーズの第1回目、「図書館1,調査支援」
「調布市立図書館」訪問記。大きな記事ですので、二つに分けてコピーを作りました。
@ 映画のまち「お宝」書庫 答え探す楽しさ 後押し
A ユニークな資料やカフェ 多様化進む


2,岩波新書「生きるための図書館―― 一人ひとりのために」
竹内さとる著 2019年6月発行
カバーのコピー 3カ所の文章が秀逸
この書の「第一章 地域の図書館を訪ねて」で紹介されているのが、「調布市立図書館」
「1, 自宅から歩いたところの図書館に」で、
調布市立図書館のある分館で1日過ごして、見たこと、聞いたことを紹介。
「2, 市の図書館」で
調布市立図書館の概要と特徴を紹介

3,調布市立図書館と、上尾市立図書館の比較表
調布 上尾 比較
@ 人口 23.7万人 22.8万人 ほぼ同じ
A 面 積 22 ㎢ 45 ㎢ 2 対 1
B 小学校 公立20、私立2 公立22 ほぼ同じ
C 中学校 公立11,私立3 公立12 ほぼ同じ
D 大学 5 1 5 対 1
E 図書館 中央1,分館10 本館1,分館8 11 対 9
F 所蔵資料 137万点 59万点 2.3 対 1
G 同市民1人当り 5.9点 2.6点 2.3 対 1
H 貸し出し点数 264万点 135万点 2 対 1
I 同市民1人当り 11.4点 5.9点 2 対 1
J 一般会計歳出 868億円 623億円 1.4 対 1
K 資料購入費市民1人当り395円 151円 2.6 対 1
L 正規職員数 62人 19人 3.3 対 1
M 内司書有資格者 44人 2人 22 対 1
N 専門嘱託員 155人 委託72人 2.2 対 1
O 正規+専門嘱託員 217人 91人 2.4 対 1