2019年12月28日

No 33,新議員の会派構成がほぼ決まったいま、もう一度「市議選の結果」を考えてみませんか

 新議員の会派構成がほぼ決まりました。
「彩の会」=9人、「政策フォーラム・市民の声あげお」=7人
「公明党」=5人、「日本共産党」=5人、「無会派」=4人

(会派は、3人以上まとまらないと認められません。「維新の会」や「NHKから国民を守る党」は1人のため、会派を名乗ることはできません)

公式には、年明けまで公表されないようです。 

 昨日(12月27日)までに、先日の市議選で当選した新議員の所属会派の届け出を済ませることになっていました。
 今朝(28日)の新聞に、上記のように記事が報道されるものと思っていました。
 ところが、新聞にはそのような記事が見つかりません。
 市議会のホームページを検索してみましたが、そこにも何も公示されていません。
 市役所へ電話してみましたら、本日は土曜日で市役所は休業のため、守衛室にしかつながりませんでした。考えて見たら、普通なら29日が年末の仕事納めですが、土日がかかるため、今年は27日に仕事納めも終らせているようです。
 昨日夕方までに届け出は済んでいるはずですが、それを集約して公表する作業は行われておらず、このままでは、年明け1月6日まで公表されないものと予想されます。
 市民にとっては、誠に不親切なお役所仕事の典型と思われます。
 水面下ではさまざまな情報が流れており、私の耳にも入ってきていますので、それを紹介させていただくことにしました。
 そのため、決定とはいえず、「ほぼ決まりました」としかいえないことをご了解ください。
 
 各会派の所属議員名は以下の通りです。 (得票数順)
「彩の会」=尾花あきひと氏、大室尚氏、原田嘉明氏(新)、田島純氏(新)、新道龍一氏、
      深山孝氏、渡辺綱一氏、星野良行氏、田中一崇氏
「政策フォーラム・市民の声あげお」=荒川昌佑氏(新)、鈴木茂氏、矢口豊人氏(新)、
      浦和三郎氏、井上茂氏、海老原直也氏、樋口敦氏(新)、
「公明党」=前島るり氏、戸野部直乃氏、道下文男氏、井上智則氏(新)、長沢純氏
「日本共産党」=平田通子氏、轟信一氏(新)、戸口佐一氏、新藤孝子氏、池田達生氏
「無会派」=秋山かほる氏、津田まさのり氏(新)、佐藤恵理子(新)氏、小川明仁氏 

4年前とは様変わりして、多数横暴は許されない構成になったように思えます。
「彩の会」と公明党を合わせても14人ですので、過半数には届きません。
「政策フォーラム・市民の声あげお」と、日本共産党が連帯・連携すると12人です。
 14人と12人が対立した場合、無会派の4人がキャスティング・ボートを握ることが出てきそうです。ただし、無会派の4人は会派ではなくひとり一人が違いますから、4票まとまって採決に加わるわけではありません。


「上尾の市議選の結果を考えて見ました」を掲載するにあたって。 

先に(12月4日)に掲載した記事「上尾の市議選の結果を受け止めて」は選挙の結果が出た直後の感想を述べたものでした。
その後、4年前の選挙の時と比べて、投票所毎の投票数・投票率の変動を調べてみたところ、投票所(地域)によって大きな格差があることが分りました。そして、「旧新政クラブ」グループの議員14人が4年前に得票していた得票数と、今回立候補した10人の得票数を比較してみると、実に9,179票も少なくなっており、それは投票率を下げる要因になっていたことに気がつきました。
他方では、投票数を増やし、投票率を高めた投票所(地域)もあり、若い新人が多くの得票を得て投票率を高めていることにも気づきました。
合計の数字だけ見て、投票率が下がったと見るだけでは、今回の選挙の結果の見詰め方としては不十分であり、妥当ではないと考えるようになりました。
そうした分析や考察を加えて、「上尾の市議選の結果を考えてみました」を仕上げましたので、本日の記事として掲載させていただきます。
 これで、ようやく、今回の選挙が議員の構成の大きな変化をもたらし、会派の構成に大きな変化をもたらした要因(=市民のパワー)に確信を持つことができたように思っています。
 みなさまの感想やご意見をお聞かせください。


 上尾の市議選の結果を考えてみました。

1,「投票率が下がった」ことについて
@18歳以上20歳未満の若者が初めて市議選の投票に参加

今回の選挙は、市議選では初めて18歳以上20歳未満の若者が有権者になった選挙でした。
有権者総数は、今回=189,732人、前回=183,384に比べ、+6,348(103.5%)となっています。
この間、選挙管理員会事務局に、「18歳以上、20歳未満」の有権者数を問い合わせ、調べていただくことができました。結果は6,740人でした。有権者総数の増加数を392人上回っています。
逆に言うと、20歳以上の有権者数は、4年前より392人減ったということになります。
上尾市の人口は、まだ微増を続けていますが、それは外国人が急増しているからで、日本人は減少しています。外国人で有権者になれている人はわずかなため、人口が増えているにもかかわらず、有権者数は減少していることが分りました。上尾では初めて起きた現象と思われます。
上尾市では、年齢層別の投票率は把握されていませんが、18歳以上20歳未満の若者の投票率は、平均よりかなり低いことが推測され、全体の投票率を引き下げる要因となっていると考えられます。
今回、市議会へ、年齢層別の投票数を公開することを求める請願が出され、全会一致で可決されました。ようやく、投票率が低いことの詳細を知ることが出来るようになることで、投票率を高めることについて、年齢層別にきめ細かな対策を検討することが出来るようになったと言えます。
請願が採択されたことを受けて、今回の市議選の結果についても、手作業で票の再集計を行うことになりましたので、1月末には、結果が公表される見込みです。
今回の市議選では、若い世代の立候補者が多かったし、それで、話題となり関心が高まったことが考えられますので、1月末に年齢層別の投票数・投票率が分かった時点で、若い層の投票率のことについて考えてみたいと思っています。

A投票所毎の投票率の変動を見ると、大きな格差が目立つ 
前回当選した30人のうち、辞職や引退で今回は立候補していない人が7人、落選した人が4人、合計11人が交代することになったこと、新人が16人も立候補したことから、今回の市議選では、その動きの激しさが、投票数と投票率にも影響したことが考えられます。
その動きは、投票所毎の投票数・投票率の前回との比較での変動に現れています。
具体的に言えば、投票所毎の(=地域によって)投票率の変動に大きな格差があることです。


<前回より、投票率が上がった投票所が11カ所ありました> 

 全体で39カ所の投票所のうち、前回より投票率が上がったところが11カ所ありました。18歳以上
20歳未満の若者が初めて市議選に参加して投票率を下げる要素になっていることを考えれば、20歳以
上の有権者の投票率は、出た数値以上に上乗せして評価してよいことだと思えます。
 *大石公民館(+2.13%)、*上尾市プラザ22(+2.12%)、
 *西小学校(+2.10%)、 *東小学校(+2.06%)、 
 *中央小学校(+1.46%)、*富士見小学校(+0.96%)、
 *上平中学校(+0.89%)、*芝川小学校(+0.80&)、  
 *かしの木特別支援学校(+0.56%)、*浅間台会館(+0.40%)、
 *東保健センター(+0.28%)

<前回より、投票率が少し下がった(0〜−2%)所が15カ所> 

この15カ所は、前回より少し投票率が下がった投票所(地域)ですが、18歳以上20歳未満の新有権者によって平均が下がった要素を考え合わせると、20歳以上の有権者同士で4年前と比較する場合は、少し割り引いて評価して良いと言うことだと思います。

<前回より、投票率が大幅に下がった(−2%〜−7.73%)投票所が13カ所あります> 
今回の投票率が前回より大幅に下がっている投票所(地域と地元議員)は以下の通り13カ所です。辞職や引退並びに落選した諸氏が地盤としている地域は、ことごとく投票率を下げていることが明らかです。しかし、これは単純に良くないことと見るだけでよいことでしょうか?
   *平方小学校1  −7.72%(大字平方、嶋田一孝氏)
   *上尾市役所   −4.44%(本町1〜5丁目、野本順一氏)
   *原市集会所   −4.00%(大字原市・大字瓦葺、星野良行氏)
   *平方小学校2  −3.76%(大字上野・平方領々家、嶋田一孝氏)
   *大石南小学校  −3.48%(大字小敷谷・畔吉・領家、新井金作氏)
   *原市公民館   −3.46%(大字原市・五番町・原市中、星野良行氏)
   *東町小学校   −3.37%(東町1〜3・上尾宿・上尾下、齋藤哲雄氏)
   *上尾中学校   −3.08%(愛宕1〜3・栄・日の出1.田中守氏)
   *西上尾第一保育所−3.06%(大字今泉・西上尾第一団地、新井金作氏)
   *瓦葺小学校   −2.94%(大字瓦葺、渡辺綱一氏、長沢純氏)             
   *上平北小学校  −2.85%(上・久保・南・菅谷・須ヶ谷、深山孝氏)
   *大石北小学校  −2.83%(井戸木1〜4・泉台2.3、小林守利氏)
   *大谷公民館   −2.56%(地頭方・壱丁目・大谷本郷・堤崎、)
 
C朝霞市と比較してみると、下がり方が少なかった 
同じ日に投票日だった朝霞市議選では、投票率=31.43%で、前回の34.09%に比べて2.66%下がっています。
上尾市では、今回の投票率=35.42%で、前回(=36.80%)よりも1.38%下がっていますが、朝霞市に比べると、下がり方が少なかったと言えます。
その要因は、多数の立候補により激戦となったことで朝霞に比べれば盛り上がったこと、若い候補者が多いのでSNSを活用した選挙運動でこれまでに無い広がりもあったと考えられること、市民による「投票に行きましょうという呼びかけ運動」が展開されたことなどが挙げられます。

D投票総数では、ほぼ前回と同じだった 
投票総数では、今回=67,208、前回=67,482 で、−274ですが、無効票が少なかったため、有効投票数では、今回=66,364、前回=66,326 で、+38でした。
投票総数がほぼ同じと言うことは、前回の得票が今回はどうなったか、減ったところと増えたところの比較で動向を推測しやすくなっています。


2,投票に出かけた有権者が下した選択・審判は 
 有効投票の内容を精査してみると投票に出かけた有権者の選択・審判によって、以下の通り大きな変化が起きています。

@「旧新政クラブグループ」は大物3人が落選して凋落 
まず、ブロック塀事件の当事者小林守利前議長はじめ、議事妨害で懲罰を受けた野本順一議員、まだ働き盛りなのに一般質問回数が少なかった(ワースト4位)齋藤哲雄議員の3人を落選させています。市民はよく見ておられたことが証明されました。
前回当選者14人のうち、田中守元議長は汚職で辞任、新井金作新政クラブ代表は引退、監査委員を務めた嶋田一孝議員も引退していますし、小川明仁議員は「彩の会」から離脱していますので、7人しか残っていません。
 それだけではなく、「旧新生クラブグループ」の議員は、一部の例外を除いては得票数を減らしています。

<減少した得票数は9,179票、投票率約5%に相当する数です> 
 前回当選した14人の得票数の合計は、26,636票でした。
 任期途中で辞職した田中守氏と、任期満了と同時に引退される新井金作氏と嶋田一孝氏 合わせて3人の得票数小計は、5,887票です。残りの11人の得票数小計は20,749だった訳ですが、その11人の今回の得票数小計は17,457ですので、その差は3,292票となっています。
 5,887票+3,292票=9,179票 グループとして今回はこれだけの票を失ったことになります。その内の多くが、今回は「棄権」となっていることは、投票所毎の投票率の結果に現れていたと受け止めるべきではないかと考えます。
  9,179票は、前回の有権者数183,384人に対しては5.01%に当たり、今回の有権者数189,732人に対して4.83%に当たります。
 このグループの議員は、それだけ投票率を下げる役割を果たしたと言ってもよいのではないでしょうか。支持者から「お灸を据えられた」とみることもできます。
 無所属で立候補して当選した新人の中から、このグループに参加する人が出てくることがありそうですが、支持してくれた有権者の願いとかけ離れると4年後は見放されることになることを自覚して、慎重に行動してほしいものです。

A公明党と国民民主党と日本共産党は、いずれも議席数は維持しましたが、得票数は減らしています。 
 公明党は、前回得票数=12,598 から、今回は11,110へと、1,488票(12%)の減でした。
 選挙上手のこの党らしく、全員が前回より同じ程度で減っているのが特徴です。とはいえ、県議選での得票数17,931票に比べれば62%ほどでしかなく、市議への批判は多いとみられます。
 国民民主党は、1議席増を目指して4人が立候補しましたが、得票数は前回の6,803から、今回は6,700へと微減(−104)に終り、議席増はなりませんでした。4人の票の格差が少なければ4人当選があり得ましたので、惜しまれます。立憲民主で当選した新人荒川氏が、同じ会派に入ると予想されますので、国民民主党は事実上1議席増の恩恵を得ることになります。
 日本共産党は、多数激戦の影響を受けることを予想して5議席を守ることを目標としており、それは達成しましたが、池田議員が最下位当選と危ういところでした。
 得票数でみれば、前回の11,556票から今回は7,986票へと、−3,570票でした。
 前回は、秋山もえ氏と糟谷珠紀氏の2候補で5,700票と4人分近い得票をしていたのが、2人とも転進したために生じた候補者の交代が大幅減の主要な要因と考えられます。
 日本共産党が減らした票は、棄権に回った可能性は少なく、「市民の声あげお」や、立憲民主、無所属の若い挑戦者などを支援することに向かった可能性が高いと考えられます。

B増えたのは新しい党派、会派、集団 
増えたのは、市民の声あげお,立憲民主、維新の会、N国党が各+1でした。
「市民の声あげお」は、出直し市長選挙で次点だった鈴木茂氏が代表となって3人でスタートしたばかりの政策集団ですが、「市民の声」を追い風として3人とも当選したことは、今回の選挙戦のハイライトと言える出来事でした。
 立憲民主党の荒川氏は、「市民の声あげお」の海老原氏と並ぶ31歳で、上尾市議会では最年少議員の一人となります。 
 維新の会の津田氏と、N国党の佐藤氏は、それぞれ独特の主張を持つ政党に所属していますので、上尾市議会でどのような立ち位置を取るのかが注目されます。
 惜しくも当選には至りませんでしたが、次点だった25歳の池澤賢也氏、告示直前に立候補を決意したのに960票を得た近藤泰介氏など、4年後に是非、再挑戦を期待したいものです。

C「18人、何でも決められる」と言う構造はなくなった 
もし、「彩の会」が、無所属の議員3人を取り込むことに成功したとしても10人です。
これまでの連携を継続するとしても、10+5(公明党)では15ですので、「彩の会」から議長を出すと、採決に加わるのは14で、過半数は取れないことになります。
 もちろん、9人とか8人しかまとまらない可能性もあります。
 それ以外の政党、会派からの支持を得なければ新たな提案を通すことはできません。
これまでのような「多数横暴」は、もうできなくなると思われます。
畠山市長にとっては、圧力が減ってやり易くなる面があるかもしれませんが、逆に馴れ合いは通じなくなることでもあります。
大方の政党・会派・集団からの納得に基づく合意が得られなければならなくなることの方が、大変な努力と力量が必要となります。
議会がまともになっていけば、ボールは執行部に回ります。
2020年は、畠山市長が問われる年になるのではないでしょうか。
   
   筆者 大友弘巳 メール hiromi194011@gmail.com 電話:090−4228−8726

             ブログ まちウォッチング  




posted by ひろみ at 22:03| Comment(2) | 選挙
この記事へのコメント
的確な分析で、分かりやすく感謝。
彩の会も、公明党も、これまでのような非常識な政治行動はとらなくなると思います。議会でガチイコな議論が行われるなら、あとは市長を中心とする行政の力量次第。
あまり表面だってはわかりませんが、市民運動も多少は貢献している、と思うのは買い被りか?
Posted by takao at 2019年12月29日 06:57
選挙の結果をもたらしたのは、市民有権者の投票行動であり、それを呼び起こしたのは、議員諸氏の言動です。
メディアの報道と、市民運動は、風を吹かしたと言えるのではないでしょうか。
Posted by ひろみ at 2019年12月30日 00:02
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: