2019年12月04日

上尾の市議選の結果を受け止めて

 朝日新聞12月3日朝刊の記事での論評 

新聞各紙の中で、この記事が最も多くのことを論じていましたのでご紹介します。

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 党派・会派・集団別集計(2019年と2015年の比較表)

次に、「上尾の図書館を考える会」に世話人で、数字に強い人が作ってくれた、この表を紹介します。
当選された原田嘉明氏、小川明仁氏、田島純氏について「彩の会」の中に加えて集計していますが、それは作表された方の個人的判断で仮説として計算されていますので、そのようにご覧下さい。

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 上尾の市議選の結果を受け止めて 

次に、私個人の感想的なコメントを、以下に紹介させていただきます。

 1,投票率が下がったことについて、よく見詰めると 

 @18歳以上20歳未満の若者が初めて投票に参加 
今回の選挙は、市議選では初めて18歳以上20歳未満の若者が有権者になった選挙でした。
有権者数は、今回=189,732人、前回=183,384に比べ、103.5%と増加しています。
年齢層別の投票率は公表されていませんが、18歳以上20歳未満の若者の投票率は、平均よりかなり低いことが推測され、全体の投票率を引き下げる要因となっていると考えられます。
もっとも、若者がたくさん立候補していましたから、18歳以上20歳未満の若者の投票率も他市よりは高かったものと考えられます。
若者の投票率はどうだったかは、さらにウオッチしてみる必要があると思っています。

 A朝霞市と比較してみると、下がり方が少なかった 
同じ日に投票日だった朝霞市議選では、投票率=31.43%で、前回の34.09%に比べて2.66%下がっています。
上尾市では、今回の投票率=35.42%で、前回(=36.80%)よりも1.38%下がっていますが、朝霞市に比べると、下がり方が少なかったと言えます。
その要因は、多数の立候補により激戦となったことで朝霞に比べれば盛り上がったこと、若い候補者が多いのでSNSを活用した選挙運動でこれまでに無い広がりもあったと考えられること、市民による「投票に行きましょうという呼びかけ運動」が展開されたことなどが挙げられると思っています。

 B投票総数では、ほぼ前回と同じだった 
投票総数では、今回=67,208、前回=67,482 で、−274ですが、無効票が少なかったため、有効投票数では、今回=66,364、前回=66,326 で、+38でした。

 投票総数では、今回=67,208、前回=67,482 で、−274ですが、無効票が少なかったため、有効投票数では、今回=66,364、前回=66,326 で、+38でした。

 2,投票に出かけた有権者が下した選択・審判は 

有効投票の内容を精査してみると投票に出かけた有権者の選択・審判によって、以下のことが起きています。前回とは様違いです。

 @「旧新政クラブグループ」は大物3人が落選して凋落 
まず、ブロック塀事件の当事者小林守利前議長はじめ、議事妨害で懲罰を受けた野本順一議員、まだ働き盛りなのに一般質問回数が少なかった(ワースト4位)齋藤哲雄議員の3人を落選させています。市民はよく見ておられたことが証明されました。
前回当選者14人のうち、田中守元議長は汚職で辞任、新井金作新政クラブ代表は引退、監査委員を務めた嶋田一孝議員も引退していますし、小川明仁議員は「彩の会」から離脱していますので、7人しか残っていません。
 それだけではなく、「旧新生クラブグループ」の議員は、一部の例外を除いては得票数を減らしています。 
もし、原田氏、田島氏、小川氏を取り込むことに成功しても、14人から10人へと落ち込んだことになります。
もちろん、この3人のみなさんが、応じるとは限りません。新しい会派を作る機運が高まることも考えられます。

A公明党と国民民主党と日本共産党は、議席数は維持しましたが、得票数は減らしています。
公明党は、前回得票数=12,598 から、今回は11,110へと、1,488票の減でした。
  選挙上手のこの党らしく、全員が前回より同じ程度で減っているのが特徴です。
  国民民主党は、1議席増を目指して4人が立候補しましたが、得票数は前回の6,803 から、今回は6,700へと微減(−104)に終り、議席増はなりませんでした。
 4人の票の格差が少なければ4人とも当選があり得ました。
 日本共産党は、多数激戦の影響を受けることを予想して5議席を守ることを目標としており、それは達成しましたが、池田議員が最下位当選と危ういところでした。
 得票数でみれば、前回の11,556票から今回は7,986票へと、−3,570票でした。
 前回は、秋山もえと糟谷珠紀の2候補で5,700票と4人分近い得票をしていたのが、2人とも転進したため、生じた候補者の交代が大幅減の主要な要因と考えられます。
 
 B増えたのは新しい党派、会派、集団
 増えたのは、市民の声あげお,立憲民主、維新の会、N国党が各+1でした。
 「市民の声あげお」は、出直し市長選挙で次点だった鈴木茂氏が代表となって3人でスタートしたばかりの政策集団ですが、「市民の声」を追い風として3人とも当選したことは、今回の選挙戦のハイライトと言える出来事でした。
 立憲民主党の荒川氏は、「市民の声あげお」の海老原氏と並ぶ31歳で、上尾市議会では最年少議員の一人となります。
 どの会派・集団に所属、または連携するのかが注目されます。
 維新の会の津田氏と、N国党の佐藤氏は、それぞれ独特の主張を持つ政党に所属していますので、上尾市議会でどのような立ち位置を取るのかが注目されます。

 C「18人、何でも決められる」と言う構造はなくなった
 もし、「彩の会」が、無所属の議員3人を取り込むことに成功したとしても10人です。
これまでの連携を継続するとしても、10+5(公明党)では15ですので、「彩の会」から議長を出すと、採決に加わるのは14で、過半数は取れないことになります。
 それ以外の政党、会派からの支持を得なければ新たな提案を押し通すことはできません。
 これまでのような「多数横暴」はできなくなるのではないでしょうか。

 畠山市長にとっては、圧力が減ってやり易くなる面があるかもしれませんが、逆に馴れ合いは通じなくなることでもあります。
 大方の政党・会派・集団からの納得に基づく合意が得られなければならなくなることの方が大変な努力と力量が必要となります。
議会がまともになっていけば、ボールは執行部に回ります。
2020年は、畠山市長が問われる年になるのではないでしょうか。

 長くなってしまい恐縮でしたが、終りまで読んでくださった方に敬意と感謝を申し上げます。
 みなさまは、選挙の結果をどう感じておられるでしょうか。
 すでに6人ほどの方から、感想や意見を寄せて戴いています。
 長くても短くても構いません。どうか、多くのみなさまに、感想やご意見をお寄せくださいますようお願い申し上げます。




   








posted by ひろみ at 14:16| Comment(2) | 選挙
この記事へのコメント
新しい市議会の幕開けに期待します。
旧来の思考の市議や職員は淘汰されますね。
市長はリコールすべきです。
あまりに何もしない。リーダーシップなし。
千葉県知事のようです。
Posted by 秋池幹雄(090-9956-0480)aki19580410@gmail.com at 2019年12月04日 17:00
構造的な変化が期待できる結果と見られます。
再選組になれた議員も、変化への対応は必要となるはずです。
議会が変わり始めると、今度は市長と職員幹部に市民の目が向けられることになることは必然です。
畠山市長にとっては,これまで以上に厳しい試練を迎えることになるでしょう。
Posted by ひろみ at 2019年12月14日 08:14
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