2019年11月15日

No 22 上尾市の3人の元、前、現トップを巡る二つの重要な事実が判明!

第10回100条調査特別委員会は、
問題点の整理と、さらなる調査を決定


1、 調査結果について 
A、新たに明らかになった二つの重要な事実


@昨年9月8日の会食に同席したのは3人ではなく2人だったことが判明
 畠山市長が以前から、9月にも新井元市長、小林議長と3人で会っていたと述べていたことに対して、今回の証言で、新井元市長は「会っていない」と、小林議長も「まったく覚えがないと証言していました。
 それに対して、畠山市長からは、「新井元市長が会いたいと言っているからと小林議長(当時)からの電話で連絡を受けたので、会うことにし、場所は自分が決めた」と証言をして、真っ向方から対立していました。
前回の委員会で急遽、会場となっていた「木曽路大宮店」の店長に質問文書を送ることを決めていたことについて、迅速に回答が得られたと、今回の冒頭にその内容が報告されました。
予約したのも、食事代を支払ったのも畠山市長だったこと、しかし、畠山市長に同行したのは一人で、食事代の支払いは2人分と領収書の控えに記録されていると回答されており、畠山市長が「3人で会食した」と証言していたこととは食い違っていることが明らかになりました。もう一人は誰だったのかは、店長には分からないため、不明です。
 畠山市長の記憶違いなのか、事実に反する証言だったのか、が問題となりました。

Aブロック塀工事の途中で、ブロックを一段上積みすることにしたことについ
て、その分の工事費は美創建業が直接新井元市長に請求して支払いを受け、
領収書を発行していたことが判明しました。
明らかになった経緯は、傍聴者には分りませんが、委員には資料が回覧されました。
小林美創建業社長は、自分の判断で一段上積みを実施したので、費用も請求していないと証言していましたが、それは偽証だったと言う問題になります。

B、10人からの証言で明らかになった問題点の整理と仕訳

 各委員から挙げられた問題点は以下のような事項でした。
*3人の幹部職員からの証言で、圧力に屈して、市費でやってはいけない工事をしてしまったこと、しかも不正と分かっていたため、7つに分割して随意契約にし、美創建業に一括発注したことなどが明らかとなった。官製談合防止法違反、独占禁止法違反、公正取引違反など、法令に反すると思われる点が明らかとなった。警察への告発を検討すべき。
*工事開始時期に、市の工事を公示する看板を立てることについて、市の職員が看板を出すことを控えるようにと指示したことは、市民を欺くことであり、見過ごしてならない。
*再発防止条例の制定が必要。
*随意契約のガイドラインを早期に策定すべき。
*職員が部署毎に垣根を設けて、他部署のことに無関心になっていることは問題。職員倫理条例をしっかり検討すべき。議員の政治倫理条例も同様。
*畠山市長の「証言」拒否、2点については、地方自治法100条に基づいて対処すべき。
*有力者による「不当要求」を許してはならない。新井元市長を告発すべき。

2、「調査報告書」について

 100条委員会は、現議員の任期期間中に役割を果たさなければならないことから、さらなる調査を進めながら、同時に調査報告書の作成の検討も始めなければ間に合わなくなるという認識では一致し、正副委員長で報告書のたたき台作りを開始することを確認しました。
 事実の整理をまずきちんとすること。事実を列挙すればよいと言うことではなく、100条委員会として、委員みんなが認定できる内容で仕上げることが大事だ。市民も注目している。
法的責任の問題は別としても、事実の認定は委員全員が一致できるようにすべき。事実と争点の仕訳をし、弁護士と相談して今後の方向を検討すべき。などの意見が出され、委員長が「事実認定と争点の整理」を進め、弁護士とも相談して、「調査報告書作成」の検討に当たることを表明して了解されました。今後、出された意見が守られるかどうかを見守っていくことが大事と思われます。

3、今後の委員会の方針について

 畠山市長に再度「証人喚問」を求めるかどうかについて多くの意見が出されましたが、「証人喚問」こだわらず、「質問書」を出して回答を求めることになりました。
 質問の内容は、新たに分かった3点についてに絞ることで一致し、@9月の会食の参加者の人数は3人なのか、2人なのか、誰か?を明確に、A工事の立て看板を出さないように指示されたという証言について、➂ブロック塀の工事中にブロックを一段積み増しした工事について、問うこととし、進め方は弁護士と相談の上で実施することを確認しました。
 さらに、畠山市長へだけの質問でいいのか(新井元市長や小林議員への質問も必要ではないか)、監査委員会からの勧告に対して畠山市長が「必ずその通りにしなければならないとは思っていない」と答えたことはそのまま見過ごしてよいとは思えない、などの意見が出されましたが、それらについては明確な結論が出ないままで終わっています。
 畠山市長については、調査の目的の「管理監督責任以上の責任を問うかどうか」を再確認して、証言の信頼性にも関わる問題として質問する文書を仕上げます、との事務局の表明を受けて了解されることになりました。
 調査報告書のたたき台が、どのような内容で出てくるかが注目されます。

 次回(第11回)100条調査委員会の日時は、12月6日(金)9時開会となりました。
 それまでは、当面する市議選に集中することになったわけです。




posted by ひろみ at 13:56| Comment(3) | 100条調査特別委員会
この記事へのコメント
大友さん、みなさん、こんにちは、AANの竹内です。
ウォッチングレポートの過去のバックナンバーPDF版をこちらにまとめましたので、ご利用ください。
https://www.dropbox.com/sh/vhyn3gnwdncrfkh/AAAabPrHzIUS1atxY6hUVqZoa?dl=0
Posted by 竹内和泉 at 2019年11月16日 08:34
>事実と争点の仕訳
裁判所っぽくなってきましたね。
Posted by たぬき at 2019年11月25日 00:00
 100条委員会の証人喚問から2週間もたたないうちに、住民訴訟での証人尋問を体験して、大変勉強になりました。
 裁判の経験を、少しでも生かしたいものと考えています。
Posted by at 2019年11月30日 22:47
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