2020年05月09日

No 90 さいたま市立図書館の再開について

さいたま市立図書館は、早期に再開すると表明!
 全25館で、予約を受けた図書の貸出から開始


 さる5月7日、さいたま市立図書館は、図書の貸し出しを求めている市民団体との協議の中で、部分的に業務を再開することを表明しました。
 さいたま市立図書館は全25館が3月2日から、2ヶ月を超えて休館を続けて来ており、緊急事態宣言が延長されることが決まった5月4日の時点では5月31日まで休館を継続するとしていました。(ただし、電子書籍はホームページで貸出を続行していました)
 しかし、政府が博物館や図書館の再開は認める方針を示したこともあり、市民団体からの申し入れもあって、再開を決断したものと思われます。
 予約を受けたままになっていた図書5〜6万点の貸出からはじめ、次に新規の予約を受け付けた書籍の貸出へと広げ、段階的にサービスの拡大を検討していく方針です。
 中央図書館の館長は、「国の指針があったからではなく、図書館としてできることをやっていこうと思っている」と「埼玉新聞」の取材に答えています。

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「上尾の図書館を考える会」では、明日5月10日、
webミーティング方式で世話人の会議を開催して、
市長と教育長に、図書館の再開を求めることを協議します。


 上尾市立図書館は、3月6日から突如全面的に休館して今日まで休館を続けており、5月4日に政府が「新しい生活様式」を示した中で、博物館や図書館などの文化施設の再開を認める方針を明らかにしたことに対しても、今のところ何のコメントも表明していません。
 すでに、市民の中からは、「上尾市でも図書館を再開してほしい」との声が出されており、さいたま市で再開されたことが知れ渡れば、再開を望む声は急速に広がるものと思われます。
 さいたま市に続いて上尾市でも、コロナウイルス感染対策についてはしっかりと対応しながら、図書館の再開を実現できるよう知恵を出し合うようにしたいものです。




posted by ひろみ at 15:27| Comment(0) | 上尾の図書館

2020年05月08日

No 89 埼玉県に、PCR検査センター23カ所開設の早期実現を!

埼玉県に、PCR検査センター23カ所開設の早期実現を!

 政府の専門委員会のメンバーが、現在までに確認されている感染者数の10倍位の人々がすでに感染している可能性が高いと心配しているにもかかわらず、検査の件数は相変わらずさして増えていません。
 安倍首相は、1日2万件が可能と言っていますが、現実には多い日でも8000件くらいしかできていない実態が続いています。
 5月4日に、安倍首相が記者会見の中で発表したPCR検査センター増設案は、「東京に12カ所を始め全国で20カ所」でしたので驚きました。数が一桁違うのではないでしょうか。
 東京都では、4月半ばに医師会が47カ所を作る目標を打ち出して動いています。
 そして、埼玉県では大野知事が、23カ所設置の目標を掲げて動き出していることは、先にもお伝えしてきた通りです。
 PCR検査を急速に拡大して、感染者を発見し、隔離や保護を徹底しない限り、医療崩壊は防げないし、収束もあり得ないことは多くの医師や学者・研究者が述べています。
 そうした中、埼玉県が23カ所の「発熱外来PCRセンター」の開設を実現することの意義は大きいと思います。 
 その中の一つを上尾市で早期に実現してほしいものです。
 「埼玉県」のホームページに掲載された「かかりつけ医の紹介で診療・PCR検査を集中的に実施する検査センター(郡市医師会に委託)の設置」が、「新たな検査の流れ」であることは、下図に示されている通りです。左側の従来の流れと比較してご覧下さい。
 これまで検査を受けられず待たされてきた人をスムーズに受け入れるとともに、潜在している感染者が気軽に検査を受けられるように、「地域の診療所(かかりつけ医)」が相談に乗って検査の必要性を判断し、紹介状を書くことで、「発熱外来PCRセンター」に受け入れてもらえることになり、検査を受ける人の範囲が大きく広がることが期待されます。

山中教授と安倍首相のネット対談をご紹介します。
 5月6日夜の「ニコニコ生放送」の動画をご覧下さい! 


 動画の概要は、5月8日の「朝日新聞」が紹介しています。
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ニコニコ生放送を収録した動画は以下のURLをクリックしてご覧下さい。 

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv325530752?ref=qtimetable&zroute=index

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posted by ひろみ at 16:09| Comment(0) | 新型コロナウイルス感染症

2020年05月06日

No 88 新型コロナウイルス感染症の緊急事態対応がさらに1ヶ月延長されるに当たって

 ホテルや自宅で療養する患者の療養解除について、
埼玉県は、「独自の基準」を新たに設けました。


 緊急事態宣言の期限を5月31日まで延長するにあたって、政府は、基本は全国一律としつつも特に警戒が必要な13都道府県と34県とは違った対処を認める ことにしました。
 早速、大阪府では、独自の「自粛・休業」解除基準を打ち出し、東京都では、独自に休業協力金の追加給付を行うことを発表するなど、多様な対応が示されていることは前向きに受け止めるべきことと思われます。

 安倍首相の記者会見と同じ5月4日の夕方、埼玉県でも、大野知事が県民へのメッセージを発表するとともに記者会見に応じました。 
 「メッセージ」のなかで、国の方針との違いの重要な点として、ホテルや自宅で療養する患者が多い埼玉県として、「療養解除の基準」を国より慎重にすることを強調しています。
 具体的には、国の基準では「重症者に対する医療提供体制に支障が生じる恐れがある場合には、宿泊療養あるいは自宅療養などを開始してから14日間経過したあとに解除」とされています。(この点は、医師の診断もせず、OCR検査で陰性と確認もせずに解除されても不安だの声が出されている問題点です)
 これに対して、埼玉県では、これまでも、発症から4週間以上経過して、かつ保健所の医師等が適当と判断するようにしてきているが、加えてOCR検査で陰性かを確認する事を付け加えることにするという内容です。
 病床が少ないため、ホテル等での宿泊療養や自宅療養が多いという問題を抱えている埼玉県として、完治を確認することは「療養解除の大切な要件」と考えます。

ホテル等の宿泊施設の1,000室以上確保も達成! 
 本日(5月6日)の新聞報道によれば、新たに4つのホテルなど4施設で合計541室を確保できたとのことで、累計1,055室となり、「5月6日までに1,000室を確保」としていた目標を達成されたことは、大野知事はじめ関係者職員の尽力によるものと敬意を表します。
 もう一つの埼玉県の重要課題であるPCR検査センター23カ所の設置も、ぜひ急いで実現されることを期待したいものです。

政府が図書館などの再開を認める方針を示した事については、知事は「現時点では難しい」との認識を示しました。 

 政府が、「生活を楽しみながら感染防止の対策ができる工夫」を加えて感染予防のための自粛生活の長期化を持続するために「新しい生活様式」として、博物館や美術館と共に図書館の再開を認める方針を示している事への対応については、「現時点では難しい」との認識を示しています。それどころではないということが本音ではないかと感じます。
 県として判断するのは、県立の施設の範囲と割りきれば、少し遅れることはやむを得ないのではないのではないかと思います。
 図書館については、数では圧倒的に多いのは市町村立図書館ですので、国の方針を受けとめて再開を検討すべきなのは、設置者である市町村です。
 市町村によって感染の状況が違うこともあり、県が一律的な方針を出すこと自体が難しいはずであり、国の方針を受け止めて検討する主体は市町村が妥当と思われます。

上尾市立図書館の再開については、上尾市教育委員会のもとで、上尾市立図書館に主体的な検討を望みたい。 

 調布市立図書館のホームページを見ると、東京都ではすでに、都知事からの要請を受けて、5月31日まで休館を延長することを決めたと公示されています。小池都知事は、都立図書館ばかりでなく、区立図書館も、都下の市立図書館も一律に休館を要請している様子です。
 埼玉県も、5月4日に開催された第15回新型ウイルス対策本部会議の資料「5月7日以降の緊急事態措置等について」の1の(2)施設の使用停止等の要請の別表には、博物館、美術館、図書館も記載されていますが、下線が引かれており、延床面積の合計が1,000u以上のものに限るとされています。
 上尾市には博物館も美術館もなく、図書館も1,000uを超えるのは本館だけですので、どのように解釈するのか、注目したいものです。
 上尾市立図書館が、3月6日に突如全面的に休館とされてから、すでに2ヶ月が過ぎました。図書館を利用してきた市民からは、何とか貸出業務だけでも再開してほしいという切実な声が寄せられています。
 さらに1ヶ月近く休館を自動的に続けるのではなく、政府の方針を受け止めて前向きに検討されるように切望する次第です。


埼玉県における緊急事態措置の実施に関する
知事メッセージ(5月4日) YouTube動画のご紹介 



  (画面中央の3角ボタンをクリックするとスタートします)



posted by ひろみ at 21:51| Comment(2) | 新型コロナウイルス感染症