韓国と日本の感染防止作戦には大きな違いがありました。
TBSテレビ4月17日、韓国の「発熱外来」を映像で紹介。
韓国では2月中旬に各地に「発熱外来」(日本では「PCR検査センター」と呼ぶ)を開設、発熱した人にどんどんPCR検査を実施して、感染者を見つけ出して隔離することで感染が広がることを防止しました。したがって、 感染経路不明者は、わずか6%に過ぎず、集団感染は初期だけで済ませることができたとのことです。
日本では、これまで本人がPCR検査を希望しても重症者以外は受けさせませんでした。そのため、軽症の感染者から、本人も知らないうちに感染が広がってしまい、感染経路不明の感染者が東京では72%にも及んでしまっています。(下のテレビ画面参照)
そして、クラスターがあっちこっちで発見されるようになってしまいました。
特に病院でたくさんの集団感染が起きており、総感染者数は未だ1万人足らずなのに、医療破壊が心配される事態へと進んでいます。
日本でも最近になってようやく、安倍首相がPCR検査を1日2万件に増やすと表明するようになりましたが、実際にはその3分の1ほどしかできていません。
検査できる施設(PCR検査センター)を増やす、検査できる人を増やす、ドライブスルー方式など検査の仕方を改善する、検査結果を受けて隔離や入院・治療の手配をする体制を強化することなど、迅速に進める必要があり、そのためには市が医師会の協力を得て主体的にこれらに取り組むこと、国や県はそれに協力し、サポートすることが必要になっています。
遅まきながら韓国の経験に学んでスピード感をもって進めてほしいものです。
韓国の「PCR検査専用発熱外来」の施設の様子
医師による診断でPCR検査が必要かどうかを判断する仮設の診察室
検査が必要と判断されたら、屋外でドライブスルーで「検体」を採取する。
この施設1セットで、1日に100件の検査が可能!
上尾市は、現在、まだ感染者数3人ですが、
いまこそ検査の備えを急ぐべきではないでしょうか。
上尾市は人口20万人以上の都市(埼玉県内8市)のなかで、唯一、感染者数5人未満の市です。 市民の努力の賜物と言える面はあるのかも知れませんがよく分からず、私は幸運と思っています。
しかし、検査を受けたくても受けられない状況の下で、感染していながら自宅療養で済ませている人がおられるのではないでしょうか。
その人からの感染でクラスターができる心配があると思っています。
また、県内や首都圏内で急速に感染が拡大している限り、上尾にも感染者が増えるのは時間の問題と考えています。
上尾市の場合は、現状に安住することなく、今からPCR検査センターの準備を開始できることはありがたいことと考えて準備を急いでほしいものです。
上尾市議会では、
市長への「要望書」提出が相次いでいます。
4月15日、「政策フォーラム・市民の声あげお」は、浦和三郎代表名で畠山市長宛に「新型コロナウイルス対策における要望書」を提出しました。
その中に、「発熱外来の設置の検討」が盛り込まれています。
同じく4月15日、「無会派の議員4人」が連名で、畠山市長と池野教育長に宛てて「緊急要望書」を提出しました。
内容は、新型コロナウイルス感染拡大に関するもので6項目となっています。
残念ながら、「発熱外来」や「PCR検査センター」のことは触れられていませんが、できれば追加して要望していただきたいと願います。
4月17日には、「日本共産党上尾市議団」平田通子団長名で、畠山市長と池野教育長に宛てて「新型コロナウイルス感染対策に関する要望書(第3次)」を提出しました。
内容は15項目に及び、その2項目目に「発熱外来、PCR検査センターの設置」が掲げられています。
もしかしたら他の会派からも提出されているかもしれません。これから問い合わせて、分かり次第また紹介させていただきます。
上記三つの要望書の全文を収めたファイルを以下に添付させていただきます。
@ 「政策フォーラム・市民の声あげお」の「要望書」PDFファイル
政策フォーラム・市民の声あげお、会派要望書_令和2年4月15日.pdf
A 「無会派4議員連名」の「要望書」JPGファイル
B 「日本共産党上尾市議団」の「要望書」(第3次)のPDFファイル
共産党200417コロナ対策,,要望書.pdf
2020年04月18日
No 77 TBSテレビ「ひるおび」で韓国の感染防止の取り組みが紹介されました。
posted by ひろみ at 12:03| Comment(2)
| 新型コロナウイルス感染症