2020年04月11日

No 73 新型コロナウイルスの感染と重症化の国家間格差の謎

新型コロナウイルスの感染と重症化の国家間格差の謎 

新型コロナウイルスの感染者数が世界で合計160万人余、死者は9万6千人弱と本日(4月11日)の新聞に報道されました。
 12日間前の3月30日の新聞に「世界の死者 3万人超に」と報道された記事を保存しておいたので、比較してみました。

4月11日の「朝日新聞」の記事はこちら
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3月30日の「朝日新聞」の記事はこちら
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 12日前の記事では、感染者数で10万人を超えていたのはアメリカ(12万人余)だけでしたが、本日の記事では、スペイン(15万人余)、イタリア(14万人余)、フランス12万人弱)、ドイツ(12万人弱)とヨーロッパの4カ国が10万人を超えており、中国(8万人余)を大きく上回っていることに驚かされました。
 それ以上に恐れを感じたのは、アメリカが12日前の3.7倍の46万人余へと爆発的に増えていることです。
 死者数では、12日前はイタリアの1万人余が突出していましたが、スペインは6千人弱、アメリカは2千人余だったのが、本日は、イタリアが1万8千人余、アメリカは1万6千人余、スペインは1万5千人余、フランスは1万2千人余と、1万超が4カ国に及んでいます。特にアメリカは12日前の7.6倍に及んでおり、近日中にイタリアを追い越して世界一になることは間違いないと思われます。
 対象的に、大国の割に感染者数も死者数も少ないのはロシア、韓国、そして日本です。
 ロシアは、12日前の新聞には取り上げられてもおらず、本日でも、感染者数は1万2千人弱、死者数は94人です。死に至る(重症化する)人が少ないことが目立っています。
 韓国は、12日前は、感染者数9千人余、死者数は152人から、本日は感染者数1万人余、死者数は208人へと差が少なく、終息が近づいていることを感じます。
 韓国は、もともと、爆発的に感染したのは、南部のテグ市周辺地域だけ(感染者数の8割を占めている)とのことで、しかも、封鎖などをするのではなく、徹底して検査を行い、感染者を早期に発見して治療を進めることで成果を上げていることは注目すべきと思います。
 少々長い文書ですが、群馬県生まれの在日3世で、現在は韓国に住んで活躍しているジャーナリスト徐台教氏のレポート「権威ではコロナを抑えられない、過去の教訓を生かした韓国の対策」は参考になると思いますので、ご紹介します。

URLは以下のとおりです。
 https://imidas.jp/jijikaitai/d-40-140-20-04-g734/3 


posted by ひろみ at 20:40| Comment(0) | 新型コロナウイルス感染症