2019年10月30日

No 16 上尾市役所の幹部職員に対する「証人喚問」――その3

3.保坂 了都市整備部長(現在は退職者)の証言 

➀ブロック塀工事の経緯と内容について 
*いつどのように誰と協議して判断したかの具体的な検討過程についての記憶がまったく曖昧で、宮口課長にお任せにしてきたことが感じられる証言ぶりでした。
*「ブロック塀が傾いているので見に来てほしい」と言われ、調べに行った職員の態度について新井元市長から電話で叱られたため、パニック状態になり、なんとか対応しなければならないの想いが強く、「元々市が行った工事だから市が直すのは当然」という新井元市長や小林議長の主張を飲み込むしかないという方向で対処してきたことを認めました。
*一つの工事なのに7つに分割して入札を回避し、随意契約にすることで、美創建業に一括発注することも可能とする抜け道に同意したことは、特例であり、不適切であることを知っていながら、これしかないと考えて進めてしまったことも認めました。
*島村前市長の下で上平への新図書館複合施設建設計画を忠実に進めてきた教育総務部長の職から、市長が畠山市長に交代した下で、図書館計画の見直しの後始末ではなく、都市整備部長の要職に横滑りできた幸運を大切に考えれば、畠山市長や松澤副市長に相談して慎重に対処すべき立場であると思われますが、「市長や副市長に相談するという選択肢は想い浮かばなかった」と答えたことには驚きました。元市長や小林議長との縁の方が長く深かったことでのしがらみに捉われていた結果と考えられます。
*都市整備部長に就任して半年もたっていない時期であり、定年退職が目前(残りは半年余)に迫っていた保坂氏にとしては、仕事は経験豊かな次長や課長に任せて上に乗っかっていること、安穏に過ごすこと、が一番良いことだったと思われますが、次長、課長まで元市長や議長の影響を受けて行動したことにより、保坂氏の運が尽きてしまったようです。

➁新井弘治元市長、小林守利議員との関係について 
*保坂氏は、40歳頃から新井市長の下で市の中堅幹部職員として働き、新井市長には恐れを感じてきた様子が伺え、退任して元市長になってから10年以上たっている今でも、特別に対応しなければならないという観念を持っていたことが明らかとなりました。
*現場の職員の態度について叱られたので、お詫びに行くことについて、小林議長が同行し、部長、次長、課長が揃って元市長宅へ訪問するというような対応は、ますます元市長の権威を高める原因となる恐れがあり、許されない行為です。しかるに、保坂部長は、カステラを3本も買って、新井元市長だけでなく、新井金作議員と小林議長の分まで用意したと証言しており、自分への風当たりを和らげることばかりに腐心し、今後へのマイナス影響のことは考えもしていないことは、如何なものかと思います。
*新井元市長の意を受けた小林議長が頻繁に都市整備部に出入りし、部長室が次長や課長も集めての小林議員との懇談・交流の場となっていたことを、保坂部長も認めました。
*しかも、世間話だけではなく、畠山市長や松澤副市長のことを気にくわないと非難する内容の話をし合っていることまで明らかにされており、絶対にあってはならないことだと思いました。市長が代わっても、有力議員を介して、癒着してきたつながりや体質が維持されていることは、許されることではありません。都市整備部だけの問題では無さそうに思われ、この際、100条委員会で徹底調査が行われることを望みたいものです。

Bその他、上記に付随する内容について 
*「公務員としてどこを向いて仕事をするのか。市長と部下との関係で、組織人として報告や相談をすることは義務ではないか」との問いに対して、「市で工事することは悪いと思っていなかった(当時)。分割して随意契約にすることはダメなことなので、相談すべきことでは無かった。お詫びするしかない」と答えました。
*「保坂部長が、市長はクリーンにやりたいと言っているが、思うようにいかないこともあると述べていた」という証言が別の人からされているが、事実なのかという問いに対して、「自覚していない。申し訳ない」と答えました。
「畠山市長から聞かれたことはあるか?」という問いには、「6月の井上議員からの質問の後、副市長からはヒアリングを受けたが、市長からは何もなかった」と答えました。
*「新井元市長と小林議長と畠山市長の関係について、誰から聞いていたか」との問いに対して、「小林議長から」と答え、「それは何のことか?」という問いに対しては、「何かは分からないが、アプローチしたが跳ね返されたと聞いている」と答えています。
気になる言葉ですので、100条委員会で究明されることを望みたいものです。
*「次長が人事シートを作っていることについて、相談があったか」という問いに対して、「着任して1年目なので、職員のことをよく知っている次長に頼んだ覚えがある。」と述べ、小林議長と美創建業との関係について、「小林議員は美創建業の社員と見ているのか」との問いに対して、「認識が不十分だった」と答え、小林議員のことを「会長」と呼んでいる人がいる事を知っているか」という問いに対しては、「知らなかった」と答えていましたが、最後の2問への答えには疑問を感じました。


posted by ひろみ at 11:38| Comment(0) | 100条調査特別委員会

2019年10月29日

No 15 市の幹部職員の証言、その2、蜩c浩史都市整備部次長(現職は会計管理者)の証言

 10月24日に開催された100条調査特別委員会での「証人喚問」のレポートの続きをお知らせします!

 2、蜩c浩史都市整備部次長(現在は会計管理者)の証言

➀ブロック塀工事の経緯と内容について 

 *「市がブロック塀工事を行ったことを初めて知ったのは、9月28日に調査に出た時でした。自分は2月に着任したばかりでしたし、宮口氏は課長兼次長だったので部長と直接繋がって仕事を進めており、自分は道路課の業務については宮口氏にお任せしていました。」「市でブロック塀の工事をすることになったことも、分割して入札を避け随意契約にしたことにも自分は全く関与していません。」と述べており、宮口課長からの証言の内容とは随分違っていました。
*入札を避けて随意契約としたことについて知っていたかの問いに対しては、「農政課で付帯工事を8本に分割したことがあったことを知っていた」と述べ、「常習性があったのではないか」と語り、「昨年の道路課の工事を自分で調べみたら、どうなのかな、と疑問を感じるものが3割ほどあった」と語ったことには驚きました。
*「保坂部長は宮口課長任せであり、宮口課長は農政課での経験があり、分割による随意契約にすることについて知っていると思ったので、随意契約には絶対にしないように、入札にすべきと助言したのですが、それは受け入れられませんでした。」「私なら弁護士と相談して断ることを考えたと思う。」と語りました。

➁新井弘治元市長、小林守利議員との関係について 

*「9月28日は、自分としては現地調査が主目的で、新井元市長宅へ訪問したのは、小林議員から電話で、『君は参加しないのか、現地を観るだけでも参加したらどうか』と誘われたので、一緒に出向くことにしました。」と述べました。
*「手土産を持って行くことには反対したのですが、部長が個人として気持ちを表したいということなので、それ以上は言えませんでした。」と語りました。
*「元市長に叱られた職員2人の内の一人は元幹部職員の延長雇用者であり、以前に「上尾道路」に関する農振地域の開発のことで新井市長から不満を持たれていたのではないかと思っています。」と語り、これまで知られていなかった因果関係論を公開しました。
*「新井元市長宅ではブロック塀工事のことは話題にならず、帰り際に新井元市長が保坂部長に、『宜しく』と言い、部長は『検討します』と返答していました。」と、証言しました。
*小林議員との関係についての質問で、「小林議員は都市整備部の事務室へ訪れることが多く、蜩c次長の席に立ち寄ることが多かったと聞いているが、どのようなことが話題になっているのか」との問いに対して、「一般的な世間話が多かった。意見を求められることもあった。会話を楽しんでおられたのではないか。」などと答えました。

B人事について 

*「人事について、小林議員から意見を求められたことがあったのではないか。」との問いに対しては、「芯があってしっかりした人物は? くらいの話でした」と答え、「小林議員と知り合ったのはいつか」という問いには、「自分が下水道課長だった時代に」と答えており、下水道の土木工事を所管していたころからの長い交誼が続いてきたことが分かりました。
*「『人事シート』を作っていると聞いているが、何のために?」との問いに、「適材適所など自分なりに起案し、部長と相談している」と答え、「それは仕事ですか?」との問いには、「そう思っている、全体的視点で検討している」と答え、「どのように活用されているか?」との問いには「職員課長と面談して伝えている」と答えていました。
「小林議員から、あなたに、議会事務局長を引き受ける意思はないかと打診されたことはあったか?」の問いに対しては「きっぱりとお断りした」と述べましたが、「そんなことはなかったです」とは述べておらず、傍聴席ではどよめきが起きました。
さらに、「随意契約の中に3割はどうかなと思うと述べられたが、その中に美創建業は多かったか?」との問いに対しては「美創はありませんでした」と答え、「小林議員が立ち寄った時には特別のコーヒーを出しているのか?」という問いには、「私が出したのではありません」と答え、「小林議員専用の椅子があるのか?」という問いには、「小林議長は部長室へ入られるので、・・・・」とよく聞き取れない答えでした。
「部長室へ次長も入ることがあったか?」との問いに、「いろいろな場合があります」と答え、「ブロック塀の相談はあったか」の問いに、「あまり記憶していないが9月28日の前に2回ほどありました」と答え、ついに蜩c次長が相談に参加していたことを認めました。
*以上のようなやり取りの中で、蜩c次長の答弁が第三者的で、当事者として主体的な問題の見つめ方がされていないことに対して、批判のような問いかけも出されました。
おかしいと思ったら、次長としての立場で意見を言えなかったのか? 宮口課長を信頼しているとしてもお任せではなく、コミットする責任があるのではないか、次長としての責任を果たせていなかったことの認識が不足している。今からでも異論を述べる考えはあるか? 市の「調査報告書」を正さないのか? 行動をおこすべきではないか、など質問というより意見が連発されることになりましたが、「課長が次長兼務だったので、同格であり指示することがしにくい、部長は権限が強いので言いづらい、弁護士に直ちに相談できるような環境になっていないなど、行動を起こしにくい理由を並べ立てるだけで、行動を起こすことを拒み通しました。
以上のようなことで、蜩c次長に対する尋問は予定されていた証言を求める事項とはかけ離れた内容に時間を費やすことが多くなりましたが、言い逃れのつもりが、結果として問題の深さを明らかにすることになりました。
100条委員会でどのように問題点を整理して究明していくかが宿題になったように思われます。
posted by ひろみ at 17:58| Comment(0) | 100条調査特別委員会

2019年10月28日

No14 上尾市役所の幹部職員3人に対する「証人喚問」 

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<100条調査特別委員会の傍聴は、隣の部屋でモニターテレビ画像を観る方式です>
 本物の傍聴とは言えませんし、この画像の写真撮影も、録画も、録音も禁止されています。
 上の写真は、会議が始まる前のひとときに、禁止と言われる前に撮ったものです。
 傍聴者は1日目(24日)も2日目(25日)も30人ほどで、満席の状態でした。
 通常の委員会の傍聴席は椅子だけですが、この部屋では机も使えるようになっており、
 メモを取るためには、本当の傍聴の時よりも恵まれた条件となっていました。

上尾市役所の幹部職員3人に対する「証人喚問」 

2019年10月24日、25日、100条調査特別委員会で、ブロック塀工事問題に関与した「都市整備部」の当時の部長保坂了氏、次長蜩c浩史氏、道路課長宮口達也氏からの証言を順次お伝えします。

1、宮口達也道路課長(現在は都市整備部長)の証言(注目した点) 
➀ブロック塀工事の経緯と内容について
*8月30日、現地調査に出向いた二人の職員が、「私有地内にあるブロック塀のことなの
で、市が工事することは出来ない」と地権者である新井元市長と、地元の議員である小
林議長(当時)に対して説明していたことが、「傲慢な態度」と言われることになってい
たことが率直に述べられました。
そして、新井元市長と小林議長の「元々は市が工事したブロック塀なのだから市の責任で直すべき」という主張に屈してしまったことを認めました。
部長室に頻繁に出入りしていた小林議長を含めて、部長と次長と課長の3人が一緒に
どうするかを相談することが、当たり前のように行われていたことが明らかとなりました。
*9月11日に再度現地調査を行い、その後、市で工事をやらなければならないと決心し
 たと述べました。
*9月28日になって、小林議長と、保坂部長、蜩c次長、宮口課長が揃って新井元市長
宅を訪問したことは、新井元市長から二人の職員の説明を叱られたことへのお詫びのため
と説明しており、市では工事できないことへの理解を求めるような考えはまったくなかっ
たことが分かります。
宮口課長は、説明のための図面も持参しており、市で工事することにしたことを報告し説明することも訪問の目的だったことを認めました。
*入札を避けるために、工事を7つに分割して随意契約とすることを言い出したのは宮
口課長自身であったこと、部長や次長から異論は出されなかったと述べました。
*請負い業者の選定については、当初は美創建業でない会社を考えていて、新井金作議員 
に了解を求めたら「俺はいいと思うが、親父が何というか次第」との答えがあり、結果は
小林議員から、「新井元市長よりお前のところでやれ」と言われたと連絡があり、それに従うことになったことを赤裸々に証言しました。
*分割発注で随意契約にした場合、見積リ書の提出を1社にまとめてやってもらうのは上尾市の慣習なのかという問いに対しては、今回は「特例です」答えました。
*「畠山市長に報告しなかったのか」、との問いには、「していない」と答え、その理由として、「市長への報告は、部長が判断して対処すべきことだから」と述べました。

➁新井弘治元市長、小林守利議員との関係について
 @の経緯から、小林議員と3人の幹部職員は、頻繁に顔合わせ、相談や打合せを行って
きたことが明らかにされ、畠山市長や松澤副市長が知らないところで、元市長や議長の意
向に従って、市の幹部職員が「裏行政」を執行してきたことが明らかにされました。

B畠山市長との関係について
*予定外の質問として、もし、畠山市長が、新井元市長、小林議長と3人で会食した際に
新井元市長から言われたことを職員に知らせて、注意するようにと指示していたら、どう
したと思うかという質問が出されたのに対して、宮口氏は、市で工事することはしなかっ
たと思うと答えました。
*住民監査請求に対する監査委員会の報告で、新井元市長が返金した際に、金利相当分を
受け取っていないので、遅延損害金として69,810円を市に返還するようすることと勧告されたことに対して、宮口氏は同金額を即座に支払い、保坂氏も支払ったと聞いていることを明かしました。
畠山市長はまだ支払うことはしていないようですが、二人がそれぞれ69,810円を支払っているとしたら、既に69,810円が余分に市へ返還されていることになります。
*ブロック塀問題で、畠山市長と話し合ったか、市長から何か話があったか、という問い
には、「何もなかった」と答え、「副市長からは何度も設明を求められた」と答えました。

C蜩c次長のことについての
 これも予定外の質問でしたが、「蜩c次長は小林議員と親しかったと思うか」と問いに
は、「親しかったことは知っていた」と答え、蜩c次長が「人事シート」というものを作っていたことを知っていたかという問いにも、「知っていた」と答えました。小林議長による人事への介入に役立っていた可能性が考えられ、今後の100条委員会で、事実をさらに究明されることを望みます。

posted by ひろみ at 22:09| Comment(0) | 100条調査特別委員会